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"新型コロナ"の動物への感染防止対策は...。

2021年02月20日(土)

動物園での新型コロナ対策は人だけではありません。

そもそも新型コロナウイルスは動物由来の感染症でホスト(宿主)はコウモリと考えられています。現在はヒトからヒトはもとより、海外の動物園でマレートラやゴリラ、そのほかイエネコ・フェレットなどのペット、オランダではミンク農場での集団感染も確認されています。

動物園では、特に人に近い霊長類やネコ類での感染対策が重要と考えています。海外での感染例では新型コロナに感染していた飼育員から動物への感染が考えられたことから、まずは飼育員の健康管理やこまめな消毒が大切になります。
さらには来園者から展示動物への感染機会もないとは言えません。そのため動物と観覧通路には一定の空間がつくられています。これがソーシャルディスタンス(社会的距離)の役割を果たしています。人止め柵は動物と直接接触することによる怪我防止の意味がありますが、感染対策としても重要なものです。

新しく整備した施設では、より近くで見ていただきながら、安全対策も図ることのできるガラス展示を備えています。

新ゴリラ・チンパンジー舎がそうですが、強化ガラスで空間が完全に区画されているので飛沫が飛ぶ心配もありません。

ゴリラ・チンパンジー舎.JPG

【新ゴリラ・チンパンジー舎】

ただし、動物の居場所によっては来園者との距離が短くなる場合があります。
そのため、念のためにニホンザル舎はコーンバーで少し距離を広げています。

ニホンザル舎.JPG【ニホンザル舎】

また、ツシマヤマネコは国内希少種であることから通常より広めに距離をとっています。

ツシマヤマネコ舎.JPG【ツシマヤマネコ舎】

人と同様に動物に対しても新型コロナ対策を行っていますので、いつもより近づけない・見にくい・触れないなどのご不便をおかけしますが、これも感染対策の一環ということでご理解をお願いします。
県下の緊急事態宣言は継続中です。少しずつ患者数は減少しているようですが、医療機関ではまだ厳しい対応状況にあるとのことです。
引き続き、感染防止対策にご協力をお願いします。

動物園長 黒邉 雅実

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