植物園の見どころ情報
春夏秋冬の魅力
植物園では自然の地形をそのままに活かしたかたちで植物を展示しているので、市内中心部にありながら四季折々の情緒を楽しんでいただけます。
季節ごとに移ろいゆく風景が何度足を運んでも新鮮な驚きを与えてくれます。
それぞれの時期に見ごろを迎える花は毎月更新の花マップをご確認ください。
施設の魅力
植物会館
植物園門を入って左の建物で、伊藤圭介記念室や相談コーナー、ガイドステーションがあります。
また、年間30回におよぶ植物に関係する展示会や、それぞれの展示会に合わせた講習会などを開いています。
伊藤圭介記念室
江戸末期から明治時代に活躍した日本を代表する植物学者、伊藤圭介の蔵書や遺品を展示しています。
植物学のみならず、医学や鉱物、民俗など幅広い分野に関する蔵書や遺品が、この郷土の偉人の多彩な活躍ぶりをしのばせます。
なお、収蔵品のうち1,690点が名古屋市指定有形文化財に指定されています。
温室
植物園の温室には、昭和12年の開園当初から公開している「前館(ぜんかん)」(平成18年に国の重要文化財に指定)と、昭和35年以降に順次開設した「後館(こうかん)」と呼んでいる部分があり、熱帯・亜熱帯気候に生育する美しい花や、奇妙な葉など、さまざまな姿の植物をご覧いただけます。
前館は、現存する日本最古の公共温室で、平成25年から令和2年にかけて、昭和12年の開園当時の姿に戻す保存修理事業を行い、令和3年4月23日から再びご覧いただけるようになりました。「東洋一の水晶宮」と呼ばれた美しいたたずまいと、多様な温室植物との調和のとれた姿をお楽しみください。
なお、東山動植物園では、令和3年3月に策定した「国指定重要文化財名古屋市東山植物園温室前館保存活用計画(改訂)」に基づき、重要文化財(建造物)である温室前館の保存・活用に取り組んでいます。
也有園
お花畑
2024年3月23日リニューアルオープン!
彩り豊かな花壇や子どもが楽しめる幅広のすべり台などさまざまな世代のにぎわいと憩いの空間に!!
春になると隣接する「桜の回廊」で100品種1000本の多種多様な桜をお楽しみいただけます。
合掌造りの家
昭和 31 年に岐阜県白川村から移設された貴重な建物です。家の中を一部観覧することもできます。
すぐ隣には奥池が広がり、近くの湿地園ではシラタマホシクサなどが楽しめます。
バラ園
こども動物園に隣接するバラ園では四季折々のバラが楽しめます。特に春と秋には多種多様のバラが咲き乱れます。
椿園
椿園では11月末からの早咲きのものから、3~4月に咲く遅咲きのものもあり、長くお楽しみいただけます。また、ナショナルコレクションに認定された「中部のツバキ品種コレクション」も展示しています。ぜひご覧ください。
ナショナルコレクション認定制度とは
2017年より公益社団法人 日本植物園協会が開始した植物コレクションの認定・保全をする制度で、認定されたコレクションを永続的に保全し、かつ情報を集約し公開することで我が国の植物・園芸文化の継承と発展に寄与することを推進していこうとする取り組みのひとつです。
尾張を中心とした中部地方で作出され、残されてきたツバキの品種群は、永続的に保全し後世に伝えていくべきものとして、文化的・遺伝的な価値が高く評価され、ナショナルコレクションのひとつに認定されました。(2021年5月7日、認定番号009)
2022年1月には、名古屋市東山植物園、名古屋市徳川園、名古屋市白鳥庭園、名城つばきの会、名古屋椿協会、鶴舞公園 名古屋市緑化センターといった、この地方で椿花の保全に努めている各施設、団体などにより、品種保全のための情報ネットワークとして「中部の椿品種保全会」が発足しました。今後も連携してコレクションの保全・維持、普及啓発に努めていきます。
中部のツバキ品種コレクション(展示品種:約50種)
「中部のツバキ」は、尾張を中心に三河、伊勢、美濃など中部地方において、江戸時代から続く茶道・華道の繁栄から収集、作出されたツバキの総称で、独自の伝統と風土に合致した郷土のツバキとして成立しました。
また、京ツバキ、江戸ツバキ、肥後ツバキ、伊勢ツバキ及びユキツバキなどの要素を含む日本のツバキの集大成と言え、早咲き品種の積極的な作出によって、花の少ない晩秋から初冬にかけて開花し、長期間観賞できることが特徴です。
関戸太郎庵(せきどたろうあん)
参平椿(さんぺいつばき)
中京美人(ちゅうきょうびじん)
尾張侘助(おわりわびすけ)
各ツバキ品種の詳細は日本植物園協会のWEBページこちらをご確認ください。