コモド紀行(3)~コモド島上陸!~
「あれがコモド島だよ!」
日本語ガイドさんのこの言葉に、私はどうしようもなくワクワクしました。(日本語ガイドさんには、コモド島、リンチャ島を巡る旅程のすべてに同行し、現地の方の話の通訳をしてもらっていました。)
もうすぐ野生のコモドオオトカゲに会える...うれしくてたまりませんでした。
船着き場の向こうには、インターネットやテレビでしか見たことのなかった門!
「WELCOME TO KOMODO NATIONAL PARK(コモド国立公園へようこそ)」
本当にコモド島に来たという実感がようやく湧いたような、それでもまだ夢みたいな心地で、私はコモド島に上陸しました。
観光案内所で、コモド国立公園に入園するための説明を受けた後、私はレンジャーさんと一緒に、コモド島でのトレッキングを開始しました。
コモドオオトカゲが人を襲うことはめったにありませんが、近づきすぎるのは危険なため、観光客には、必ずレンジャーが同行することになっています。
また、万が一コモドオオトカゲが接近してきたときに距離をとれるように、レンジャーは、刺又のような棒を持っています。(見た目はただの枝分かれした棒なので、これだけで大丈夫なのか?と思いましたが(笑))
「あそこにコモドがいるよ、もう見えているよ。」
トレッキングを始めた直後、レンジャーさんが教えてくれました。
波打ち際の砂の上に、1匹のコモドオオトカゲが休んでいます。私は、野生のコモドオオトカゲに会えた喜びで胸がいっぱいでした。コモドオオトカゲの背後に見えた海や空もとても美しく、忘れられない景色となりました。
このコモドオオトカゲは、やや細身で、全長は2mにも満たないくらいの、若い個体でした。海岸を歩いていくと、同じような若い個体が、他に2匹ほど、同じように砂の上で日光浴していました。
コモドオオトカゲは、実は泳ぐことができます。海岸など海の近くで過ごすことも多いのだそうです。
そしてその向こうに、全長3mをはるかに超えるような、巨大なコモドオオトカゲが歩いていたのです。「フルサイズのオスだよ。」とレンジャーさんが教えてくれました。遠くからでも、その大きさと迫力が伝わってきて、とてもドキドキしました。
私たちが近づいていくと、その個体は腰を下ろしてひと休みしたため、周りにいた多くの観光客が一緒に写真を撮っていました。(もちろん私も撮りました。)
間近で見ると、その大きさはもちろん、堂々としたオーラ、醸しだされる落ち着いた雰囲気が、本当に迫力満点で、"野生"を肌で感じることができました。
次回は、コモド国立公園の森の中に入っていきます!
動物園 川島