「ユーカリの苗植え替えワークショップ」その後のご報告
こんにちは。環境教育解説員の中囿です。
2024年10月に「ユーカリの苗植え替えワークショップ」を開催しました。参加者の皆様に植え替えしていただいた苗のその後の成長をご報告します。
今回のワークショップは、
「東山のユーカリ栽培について知ってもらうこと」「ユーカリの苗植え替え体験をしていただくこと」を目的に企画したものです。
講師はユーカリ担当の飼育員さんたちです。
ユーカリ栽培では発芽後2週間すると成長を促進するために、苗をポットへ植え替えします。今回はそのポットへの植え替えを体験していただきました。
【植え替えする前の苗】
【ワークショップの様子】
【植え替えした苗】
【2か月後 苗の様子】
ポットへ植え替えをして約6か月後(2025年5月頃)に、路地(地面)へ植え替えしました。
苗の隣にある木の杭が40cmほどの高さなので、苗の高さは20~30cmほどでしょうか。この後、根がはって順調に成長すると秋には2mを超す大きさになります。ユーカリの木は成長速度が速いので1年で3~4m成長することもあります。
【6か月後 路地へ植え替えした様子】
最新の苗の成長です。地面に植えてから5~6倍の大きさに成長しています。
【8月26日の様子】
通常、東山動植物園ではコアラの餌とするユーカリは植えだして2年で収穫します。今回植え替えした苗たちは2026年の春に「台切り剪定」という一度剪定をして高さの調整をし、2027年の春に餌として収穫できるようになります。コアラのエサとして収穫できるまではもう少し時間がかかります。
「台切り剪定」についてはこちらのブログをご覧ください。
以上が植え替えしていただいたユーカリの近況報告です。
今回のワークショップを通して、コアラを飼育する際に大事なエサのユーカリを栽培することの難しさや大変さを感じていただけたのではないかと思います。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました!
また今年の秋にも第二弾の「ユーカリの苗の植え替えワークショップ」開催を予定しています。皆様のご参加お待ちしております。
環境教育解説員 中囿