東山動植物園のツル その①
北園では3種のツル科を飼育しています。今回はその3種のツルのうちの1種「タンチョウ」の紹介をします。タンチョウは羽を広げると2メートルを越える国内最大級の大型の鳥です。当園にはオス1羽(30歳・チョー)メス1羽(15歳・チルチル)が暮らしています。オスは東山生まれでメスは2011年に来園しています。メスが来園してからからこの二羽は一緒に暮らしています。
左メス、右オス
タンチョウを漢字で書くと『丹頂(たんちょう)』と書きます。丹(赤色)の頂(頭の上)が和名の由来だそうです。
タンチョウの顔
タンチョウは、日本国内(北海道東部)で繁殖する唯一のツルで、寿命は30~40年程度と言われていて、オスとメスがつがいになるとそれは生涯続くと言われています。そのためタンチョウは長寿や夫婦円満の象徴として古くから日本人に親しまれてきました。
当園の2羽のタンチョウは良好な関係を築いているようです。
採食中です
この2羽はお互いが近くにいる場面も頻繁にみられますし、繁殖期の冬から春にかけては、お互い鳴き合ったり、相手の周りを回るなどの親密な行動もみられます。今春もメスが産卵し、オスとメスが交代で抱卵する姿もみられました。
タンチョウは外見が白と黒とほんの少しの赤というシンプルな色合いのツルです。また、長い足と細長いくちばしと体の大きさと比べて小顔というのが特徴です。加えてよく見るとほかの2種のツルよりも瞳が大きいのがタンチョウです。タンチョウをご覧になる際はその端正な姿と凛とした立ち振る舞いに注目です。
動物園 谷