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どんぐりポスト・サイドストーリー

2022年11月08日(火)

昨年に続いてクマ舎に設置されているどんぐりポストですが、たくさんのどんぐりが集まって盛況なようですね。クマたちがどんぐりを食べている様子が先日のクマ担当のブログにも書かれていましたが、実は他にもどんぐりポストの恩恵を受けている動物たちがいるのでご紹介します。

どんぐりポストに集まったどんぐりは、ひとまずバケツに回収されます。たくさん集まると数日その状態で保管されているのですが、バケツから少しずつどんぐりを出していくと...

画像1.JPG

底にはたくさんの幼虫が。

画像2.JPG

拾って置いておいたどんぐりから小さな幼虫が出てきてびっくりした経験がある方は結構多いのではないかと思いますが、今回はこのどんぐりから出てきた「どんぐり虫」のお話です。

私は食肉小獣舎の担当ですが、昨年たまたまどんぐりポストのどんぐりからたくさん虫が出ているのを目にしました。小獣舎にはフェネックやラーテル、アライグマやハクビシンなど普段から時々ミルワームやコオロギなどの虫をおやつとして与えている動物たちがいるので、この虫も食べるかも!と試してみたところ、予想以上の食べっぷりでした。
今年もどんぐりポストのどんぐりから虫たちが続々と出てきているので、クマ舎からお裾分けしてもらい、小獣舎の動物たちもおいしくいただいています。

動物たちにあげてみた時の様子は動画でご覧ください!


ちなみに、この「どんぐり虫」ってどんな虫か知っていますか?
どうやらおもに「シギゾウムシ」や「チョッキリ」というちょっとおもしろい名前の虫たちの幼虫のようです。正確にはいろんな種がいるようですが、どんぐりから出てくる幼虫たちを通称「どんぐり虫」と呼んでいるんですね。

画像3虫が出て穴が開いたどんぐり.JPG画像4どんぐり虫.JPG

私自身は初め全く知識がなかったので、どんぐり虫を見て「うわー...(鳥肌)」と思っていたのですが、動物たちのおやつにせっせと集めているうちに、どうしてどんぐりの中から出てくるのか、この虫たちが大人になったらどんな姿になるのか、どうしてこんな名前が付いたのか...などいろいろな疑問が湧いてきました。調べてみると、どんぐりやその中で生きている小さな虫たちの営みがあることを知り、来年の夏には成虫も探してみようと思いました。皆さんも興味を持たれたら、ぜひ1度どんぐりやどんぐり虫について調べてみてください!きっとおもしろいですよ。

少し話が逸れてしまいましたが、どんぐりポストから生まれた動物たちの秋の味覚の「どんぐり虫」。季節限定でわずかな量ではありますが、動物たちの食事のバリエーションが増えてよかったなと思っています。

という訳で、どんぐりポストは虫入りどんぐりも大歓迎しております!


動物園飼育第一係 山部 桂子

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