トナの角とその他…その1
シリーズでお伝えしております(笑)トナの角のその後…
今回は「角とその他」と題し、いつもとちょっと違った目線でトナについてお伝えしたいと思います。
トナの角もだんだんと大きくなり来園者の方の目にもとまるようになってきました。そこでよく聞こえてくるのが「角に毛が生えている〜」という声です。
現在、グングン伸びている角は『袋角(ふくろづの)』といいます。皮膚の下にある血管で栄養を送り成長しています。そして伸び終わると血流もなくなり今度は木などにこすったりして皮をめくります。そうして出てきたものが皆さんのよく知る白い角です。ちなみに「袋角」は俳句の季語にもあるみたいです。
また蹄の形も特徴的で、雪に埋もれてしまわないように広がった形をしていて、かんじきの様な役割をしています。
そしてちょっと気づきにくいのですが、トナカイは鼻にも毛が生えています。これも寒さから身を守るためのものです。
トナの角の他にもちょっと注目していただけたらと思います。
こちらのシリーズの方もまたお伝えできたらと思っています。
動物園飼育第二係 山岸 景子