ツルの産卵ラッシュ
北園キジ舎と隣接するツル類の展示獣舎では、アネハヅルとタンチョウを飼育展示しています。今年その2種類が産卵に成功しました。
まずアネハヅルですが、現在オス2羽、メス2羽の2ペア飼育展示しています。
メスは2羽のうち1羽が毎年産卵します。昨年もこのメスはオスとペアを形成し産卵していたのですが、相手のオスが産卵した卵を温めることなく食べてしまうために、繁殖に至りませんでした。
しかし、今年は別のオスとペアにしたところ、産んだ卵を食べることなく上手くペアで育て始めたのです。産卵は5月13日と5月22日に1卵ずつ産みましたが、初めの卵は破卵してしまったため、1卵のみを育てていました。そして、6月19日無事にふ化をしました。現在はアネハヅル舎で子育ての様子が見られると思います。
タンチョウは、オス1羽、メス1羽の1ペアのみ飼育展示しています。
オスが20歳、メスが5歳の年の差カップルです。このペアは今年初めて産卵に成功し、5月27日に1卵、5月30日に1卵産卵しました。ふ化日数は32日ほどなので、7月1日前後にふ化する予定です。現在は献身的に卵を守る姿をご覧いただけます。
動物園飼育第二係 須崎 和夫