まだまだ元気!天然記念物 イタセンパラ
みなさんはイタセンパラという魚をご存知ですか?東海地方を代表する国の天然記念物に指定されている希少淡水魚です。
春に生まれたイタセンパラは、秋に産卵行動を終えるとほとんど死に絶えてしまいます。これは、産卵行動がとても体力を消耗して生き残ることが難しいためです。このため寿命は1年しかありません。
しかし「世界のメダカ館」で展示中のイタセンパラは、産卵行動に参加していない個体群を皆様にご覧いただいていますので、体力の消耗がなく、本来今の時期には見られない成魚が今でも水槽の中を元気に泳いでいます。
私たちの身近な環境に生息しており絶滅が心配されているイタセンパラを見に、ぜひ「世界のメダカ館」にお越しください。
動物園飼育第二係 水野 展敏