丹頂のちょっとしたウンチク?!
タンチョウは漢字で表記すると、「丹頂」となります。
意味を調べると「頂(いただき)の赤いこと」と出ます。
ですから昔は「丹頂鶴」とも言っていました。
読んで字のごとく、赤いいただきをしたツルとなります。
しかし、いただきの赤いツルは他にもいる(クロヅル、ナベヅルなど)ので、今では「タンチョウ」になっています。
赤いいただきのツルはタンチョウが大きくて見栄えがします(他のツルが見栄えをしないわけではありません。いずれも品のいい鳥たちです)。
この頭の部分、実は羽根が生えていません。
肉ひだです(ニワトリのトサカと同じと思っていただければいいかと...)。
つまり、ハゲているのです(すみません。語弊があるかもしれません)。
この部分は、時として大きさが変わります。
興奮したりすると大きくなったり、小さくなったりします。
発情期には大きくなり、色鮮やかにもなります(オスの場合)。
皆さんも、一度じっくりと観察してみて下さい、頭の赤い部分が変わるのを...。
飼育担当者が掃除のためにケージの中に入っていると、時々威嚇することがあります。
その時はたぶん。頭の赤い部分が大きくなっていると思います。
動物園飼育第二係 木村 勝