大掃除?
皆さん、年が明けてから東山動物園へお越しになられましたか?
「まだ行ってない」という方は一度チンパンジーを見にいらしてください。チンパンジー運動場の雰囲気が変わったことに気づくはずです。
「もう行ったよ」という方でも変化に気づかなかったのであれば、確認をしにご来園ください。
で、何が変わったのか。
「チンパンジータワーが無くなった!」
「大きな木が生えてきた!」
残念ながらどちらも違います。(笑)
実は、地面の色が変わったんです。
「そうそうそう、ペンキで全面緑色に塗り替えちゃった!」ってことは勿論なく…。
植わっていた植物たちはそのままにして、チンパンジーや飼育係員が歩く地面の部分の土を昨年12月24日に交換しました。
こんな感じです。
ゾウやサイなどの草食動物の運動場ではよく行うのですが、類人猿では珍しい工事です。
限られた予算でしたが、チンパンジータワー建設後一度も土の入れ替えをしていなかったのでお願いしました。
土が変わった次の日に運動場へ出たチンパンジー達はというと、すぐには地面には降りず、丸太やロープを使ってタワーに上っていきました。
群れの中心的な個体であるリュウとローリーは一緒にあたりを伺っていました。
「新年を綺麗になった運動場で迎えられる」と彼らが考えていたとは思いませんが、刺激的ではあったようです。
寒い季節ですが、東山動物園まで足をお運び頂き、雰囲気が変わった運動場で彼らがどの様に過ごしているのかご覧ください。
動物園飼育第二係 近藤 裕治