ゴリラ近況 つかまり立ちの章
ニシローランドゴリラの赤ちゃんが誕生して早いものでもう100日を過ぎました。人間でしたら「お食い初め」の儀式を行う頃ですね。まだ母親のおっぱいしか口にしませんが、下の門歯が二本生えているのが確認できました。また、以前、左側の乳首を吸うことが多いと紹介しましたが最近は交互に吸う姿が見られます。
さて今回はつかまり立ちの話です。生後90日頃から母親のネネは赤ちゃんを体から離し、床に放置するように置いたり、檻の格子に軽く押しつけたりするようになりました。このような行動をとることで、赤ちゃんが床を歩くことや、格子をつかんでのぼることができるよう促して手助けをしているのです。
床に置かれた赤ちゃんは、初めのうちはただもがくように動くだけでしたが、そのうち四足で起き上がり、よろよろと歩くようになりました。そして檻の格子をつかんで二足で立ち上がることもできるようになりました。その様子は人の赤ちゃんがつかまり立ちをする姿と似ています。ネネは赤ちゃんが転落しないよう、離れずその様子を見ています。母親はえらいものですね。
当園では3月3日までこのゴリラの赤ちゃんの愛称を募集しています。詳しい応募方法はこのホームページのニュースイベント情報をご覧ください。
動物園飼育第二係 澁谷 康