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令和7年3月30日(日)に第40回東山再生フォーラムを開催しました。【開催概要】

2025年04月26日(土)

 令和7年3月30日(土)に第40回東山再生フォーラムを開催しました。
今回の再生フォーラムでは、「ユーカリの森のコアラの未来」と題しまして、北海道大学大学院地球環境科学研究院で助教をされている早川卓志さんをお招きして、ご講演いただきました。

第40回東山再生フォーラム.png

早川さんは京都大学の霊長類研究所、日本モンキーセンターなどを経て、現在は北海道大学にて哺乳類全般の研究をされており、コアラの研究も南オーストラリアにある、カンガルー島という島を拠点にされています。


今回は、太古のコアラの話から最新のゲノム研究まで多岐にわたる内容をお話しいただきました。

講演では、なぜコアラはオーストラリアの東側にしかいないのか、ユーカリには700種以上も種類があるのに、なぜコアラは選好性が高く、ごく一部のユーカリしか食べないのか、などのほか、太古の昔にはコアラは複数種いたのに、現在では1種しか生息していないという考古学的な話、最新のゲノム解析で、現在は大きく南方系と北方系の2つに分類されているコアラも、5つの分類に分けることができるということなどをお話しいただきました。


最後には、コアラが現在直面している危機として、2019年にオーストラリアで発生した大規模森林火災により、数多くのコアラが被災したことや、その森林火災の原因が地球温暖化であること、森林火災後に餌となるユーカリが減少してしまったことで、コアラの行動にも変化が起きていることなどもお話しいただきました。


講演を通して、コアラにとってユーカリは食べ物であり、また生活の場でもある、無くてはならないものなので、ユーカリの森がいかに大切かということを参加者の皆様に感じていただけたかと思います。


<早川さんの講演の様子>

再生フォーラム様子.jpg

その他には、動物園園長補佐の永田から、コアラの身体的な特徴、南方系と北方系のコアラの違いや、東山動植物園でこれまで飼育してきた、初めて日本に来たコアラを始めとする、その後の繁殖の話などのほか、実際に行っているペアリングの様子などについて報告しました。


また、再生整備課長の中村より、令和6年度に策定した、令和7年度からの5か年で取り組む再生プランの時期事業計画について報告しました。

東山総合公園 再生整備課


 

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