十五夜(星が丘門花便りNo.170)
2024年10月12日(土)
こんにちは。こちらは星が丘門公園愛護会です。毎月第1水曜・第3水曜の10時半から約1時間、東山動植物園の星が丘門周辺で花ボランティアをしています。
9月18日は植替えをしました。現場に着いたら、これまであった植物に加えて「ニューフェイス(新しい植物)を仲間入りさせて!」という感じで苗のポットが置かれていました。どれをどう組み合わせるかは結構悩むので時間がかかります。けれど悩まなくて済むようにおぜん立てされていて大助かり。だってまだまだ暑いんですもの。
前夜は仲秋の名月(十五夜)でした。東の空に姿を見せた月は大きな金色! まるで金貨みたいで縁起がいいなぁと思い、一瞬夏を忘れましたが、その景色とは裏腹な暑さ。
そんなわけで、時短でできる植替えはとてもありがたいのです。早速、植えました。
植えたら土を掌で押し付けて、苗を安定させることも大切。
水やりも欠かせません。ようやく少し色づいたコキアも、水を浴びてうれしそうです。
そうそう、168号で紹介した差し入れの鉢も、花材が一部リニューアルされました。ルドベキアの黄色が「さし色」になっていて効果的です。
星ヶ丘門の入り口の鉢は、アジサイもペンタスも健康そのもの。よく夏バテをしなかったものだと感心します。白と緑のコントラストの隅っこに、ベゴニアのピンク色がやさしさを醸してかわいいです。
丸ごと植え替えるのではなく、これまでの雰囲気を生かしつつ、新しい風を取り入れる手法はSDGsといえるのかもしれません。涼しさを感じ始めたら、東山動植物園まで足を延ばしてみませんか。ニューフェイスの中には、ディープパープルという名の植物もいます。名札をご覧になって秋の気配をお楽しみください。
久しぶりに俳句を。十五夜にちなんで。
名月のたかだかふけてしまひけり 久保田万太郎
令和6年9月29日 星が丘門公園愛護会会長 濱田淳子
植物園 今井田