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ツシマヤマネコの仔 2024 性別判定

2024年08月05日(月)

「ツシマヤマネコの仔2024」、「ツシマヤマネコの親離れ」に続き第3報目です。

第2報目でレイラの仔に対してワクチン接種に伴い親子を分離させたことをお知らせしましたが、実は性別判別も実施していました。今年は他にも、りんの仔がいますので全5頭の性別判別が終わるのを待ってのお知らせとしました。
ちなみに、体重はどの個体も生後2か月で1000g前後あり、ツシマヤマネコの人工哺育例全7例(他園事例含む)の記録を全頭超えていました。母親は偉大です。

(念のため補足を入れますが、本来ツシマヤマネコの親離れは秋です。(春から秋の半年間は母親とともに生活します。)しかし、動物園で飼育するツシマヤマネコは、野良猫から病気をもらうことのないようにワクチン接種で予防する方策を現状取っています。過去、ワクチン接種後に親が仔に対して危害を加える事例があり、そのわずかなリスクも許容できない状況のため、現時点ではこのタイミングで親離れを実施しています。)

さて、性別判別は肛門から陰部までの距離をみて判別しますが、皆様判別できますか?

1.JPG2.JPG3.JPG4.JPG5.JPG

正解は
1メス、2メス、3オス、4オス、5メス
です。

単独だとわかりにくいですが、複数頭いると比較できるためわかりやすいですね。念のため、飼育担当者と獣医師の複数人で判別しています。(なお、1~3:レイラの仔、4~5:りんの仔で、数字は判別した順番で意味はないです)
正解できましたか??

性別も分かりましたので、愛称も決まりました。
当園で生まれた仔には対馬の地名から愛称を名付けており、以下のように名付けました。

○レイラの仔(父親Beny Sumo)
No.106オス かりお
上島中腹の三根湾の西側に位置する峰町狩尾に由来、狩りの上手な個体になることを願って。
No.107メス つつ
下島南部の厳原町豆酘に由来、ツシマヤマネコ野生馴化ステーションの所在地であり、日本建国神話の源流のある神話の地。
No.108メス あざも
下島南部の厳原町浅藻に由来、美しい海と山がありヤマネコの分布がここまで拡がってほしいという野生馴化ステーション職員の願いから。

106-108.JPG

【左:No.108あざも、中:No.106かりお、右:No.107つつ】

○りんの仔(父親勇希)
No.109オス しゅうし
上島北部の上対馬町舟志に由来、当園の動物スポンサーでもある住友大阪セメント株式会社様と地域の方々が域内保全に取り組む「舟志の森」がある。
No.110メス ひとえ
上島中腹部東側の上対馬町一重に由来、対馬野生生物保護センター職員の思い入れのある愛称。

109-110.JPG【左:No.109しゅうし、右:No.110ひとえ】

※各個体の虎耳状斑には個体識別のためアニマルマーカーを塗布しています

現在5頭はミキシングをおこなっていますが、トラブルなく、とてもリラックスした様子が見られています。
その様子はツシマヤマネコ舎のモニターから観ることができますが、室内や日陰に入っている場合もありますのでご了承ください。

今後とも、ツシマヤマネコと対馬の『かりお(狩尾)、つつ(豆酘)、あざも(浅藻)、しゅうし(舟志)、ひとえ(一重)』をよろしくお願いいたします!

対馬のツシマヤマネコの様子は以下のサイトをご参照ください
NPO法人どうぶつたちの病院(https://yamaneko2010.jimdo.com/

動物園 加藤

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