エルとミーニャ、同居中
現在、マヌルネコの繁殖シーズン真っ只中です。当園のエル（オス）とミーニャ（メス）も繁殖を目指して１月から同居を行っていますが、最近の２頭の様子をお知らせしたいと思います。
同居を始めた頃の2頭
繁殖に向けた取り組みを始める時点で、来園してからまだ日が浅いミーニャが新しい環境に不慣れあり、人への警戒心が強い様子だったことや、マヌルネコが夜間にも活動する動物であること、他園での事例などを考慮し、今年の繁殖シーズンはあまり人が介入せず、２頭のペースに任せて見守る態勢をとることにしました。
現在は常に部屋の扉を開放し、屋内・屋外共に出入りを自由にして2頭を同居していますが、やはりミーニャは警戒しているのか日中は室内の箱の中から出てくることがほとんどありません。エルも昼間はミーニャと同じ部屋で過ごすようになり、今は２頭共に日中はほぼ室内で休息するというリズムになっています。（日によってはエルが少し屋外に出てくることもあります。）
夕方、私たちが作業を終えて動物舎を後にし、静かになった頃に２頭は活動を開始します。夜間は２頭とも屋外でも多くの時間を過ごしていますが、メスの発情時以外はあまり一緒にいることはなく、基本的にはそれぞれで過ごしているという感じのようです。ミーニャは時々エルに近づき、遊びに誘うようにちょっかいを出す姿も見られますが、エルはチラッと見て通り過ぎるなどクールな対応のことが多いです。
夜間の様子はカメラの映像で確認していますが、ミーニャが木の枝や落ち葉で遊ぶ様子や２頭で過ごしている様子なども映っており、思ったよりもリラックスして過ごしているようで安心しています。白黒の映像で見にくいかもしれませんが、少しご紹介します。
主に夜間に活動しているため、あまりエルやミーニャの姿をご覧いただくことができない状況ではありますが、また映像や画像などで２頭の様子をご紹介できたらと思います。
動物園飼育第一係 山部 桂子
