花の兄(星が丘門花便りNo.163)
2024年02月28日(水)
こんにちは。少し暖かくなりましたね。こちらは星が丘門公園愛護会です。毎月第1水曜・第3水曜の10時半から約1時間、東山動植物園の星が丘門周辺で花ボランティアをしています。
2月の第1水曜日、空は青く澄み、花ボラ日和(びより)。
星が丘門から植物園に入れるようになったので、ウキウキしながら集まりました。
プランターの土は先日の雨のおかげでしっとり湿っていたので「今日は花殻摘みをしましょう」と、それぞれが坂道に設置してあるプランターに向かいました。手にはハサミと小さなごみ袋を持って、一斉に活動スタート!
どの花もきれいで、小さな貴婦人のよう。次回は植替えの予定ですが、「全部を抜くのは心が痛い」「もったいないよね」...となりました。ただ、普通の公園ではなく観光施設なので、ありあわせ的な見栄えにはしたくないのです。今の花を生かしつつ、春らしい新しい雰囲気を演出できたら。
どのような工夫をするか、どうぞお楽しみに。
ツワブキは旬を終えましたが、ムスカリが葉を出したモミジの花壇では、草取りをするのはWさん。春を待ちながらの作業は楽しいです。
さて、表題の「花の兄」ってご存知でしょうか。なんと春の季語で、梅を指すんですって。俳句や短歌の世界で「花」といえば「桜」です。その桜に先駆けて咲くから、梅は「花の兄」。花兄(かけい)ともいうそうです。
手持ちの俳句の本に、「花の兄」や「花兄」が詠まれたものはないか、探してみましたが見当たりません。でも、今は梅の季節!
というわけで、活動後は、園内の早春の小径、お花畑、武家屋敷門まで足を延ばしました。早春の小径では、マンサクやミツマタはほぼ満開。ソシンロウバイや紅梅も可憐な姿を見せてくれました。これは紅梅です。
お花畑が工事中のため、梅林に入ることをためらいました。白梅と紅梅が一本の木に咲く「思いのまま」という梅がお目当てだったのですが。
でも、今回見つけたソシンロウバイのうち、最もべっぴんさんに見えたのは武家屋敷門のこちら。空の色とのコントラストも見事でした。
梅は咲いたか 桜はまだかいな...という都都逸(どどいつ)がありますが、桜を探しに行ったHさんは、桜の回廊の麓の河津桜の群れの中に一輪の桜を見つけたそうです。
この原稿が掲載される頃には河津桜もたくさん咲いていることでしょう。
この春も、良いことがたくさんありますように(=^・^=)
令和6年2月11日 星が丘門公園愛護会会長 濱田淳子
(担当:植物園緑地造園係 今井田 春美)