'晴れ女'復活(星が丘門花便りNo.159)
2023年11月01日(水)
涼しくなりましたね。こちらは星が丘門公園愛護会です。毎月第1水曜・第3水曜の10時半から約1時間、東山植物園の星が丘門周辺で花ボランティアをしています。
去年までは活動日に雨が降ることはほとんどなくて、「私たちって晴れ女」と思っていたのですが、今年はなぜだか9月も10月も第1水曜日は雨でした。でも、雨にも負けず来てみれば10月4日は花に名札がついていて、嬉しくなりました。
星が丘テラスでは顔が青白い魔女と、赤い顔で怒っている魔女を発見。
ハロウィーンカラーの花たち、どの子も元気いっぱいです。
涼しくなったとはいえ、水やりは必須。
今回の花ですが、ケイトウは2種類ありまして、ケイトウ'アジアンガーデン'と、ケイトウ'ケロス・ファイア'。俳句ではケイトウは鶏頭と書かれることが多いように思います。
そんな鶏頭を詠んだ句を見つけました。
鶏頭きれば卒然として冬近し
島村元(しまむらはじめ)
花は元気だし、晴れているし、やっぱり私たちは晴れ女。
「シモバシラの花が咲いたって新聞に出ていたよ」との声もあり、活動後は園内を散策しました。シモバシラは、冬になると霜柱みたいな様子を呈するのですが、花をつけた様子は初めて見ました。名付けたのはオランダの植物学者のミクエルさんという方ですが、シモバシラが日本のものであるから伊藤圭介翁を顕彰して「Keiskea japonica Miq.」という学名をつけたと推測されるようです。春の朝ドラ「らんまん」で、牧野富太郎博士(ドラマ内では万太郎博士)が伊藤圭介翁をとても尊敬していたことを思い出しました。
合掌造りの家の近くの湿地園には、シラタマホシクサがたくさん咲いていました。「今年は長く咲いているね」と一同びっくり。
そして池のほとりでランチタイム。木々の紅葉はもう少し先になりそうな気配でした。
令和5年10月22日 星が丘門公園愛護会会長 濱田淳子
(担当:植物園緑地造園係 今井田 春美)