(植物園長の庭)スイレンの話
猛暑が続くこの頃ですが、皆さん元気でお過ごしでしょうか。
植物園では、温室前のスイレン池で、温帯スイレンと熱帯スイレンが元気よく咲いています。
スイレンは漢字で「睡蓮」と表しますが、これはスイレン属で唯一日本に自生するヒツジグサの漢名をスイレン属全般に充てるようになったものです。
スイレンには温帯性のものと熱帯性のものがあり、植物園でも温室の前から南を向いて右すなわち西側に温帯スイレン。左を向いて東側に熱帯スイレンが植栽されています。
温帯スイレンは水面に浮くように咲き、多くの種類は午前中に咲き午後から閉じてしまいます。
熱帯スイレンは水面から少し茎が立って咲き、昼咲種は午後も咲き続け、また夜咲き性の種もあります。
スイレンとよく比較されるのがハス(蓮)で、ハスは葉に切れ込みが無く水面から高く出ること、花茎を高く1mほど出して花を咲かせることから見分けがつきます。
立秋も過ぎ残暑が厳しいですが、動植物園では「ナイトZOO&GARDEN」を11日から週末中心に20日まで開催します。
夕方もまだ暑いです。熱中症に十分気を付けてご来園ください。
植物園長 下総 勝義