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湿地園にシラサギが舞う

2023年08月05日(土)

今、湿地園にシラサギ数羽が舞っています。
目を細めると「サギソウ」です。サギソウは、その名が示すように、花の色や形が白鷺の姿そのもので、非常に美しい花です。
サギソウの学名はPeteilis radiate(Thunb.) Raf.、ラン科サギソウ属の湿地性の多年草です。
写真のように茎は高く伸び、15~40cmになり、先端に白い花をつけます。
東山では、花の見ごろは7月~8月で、花の直径は約3cmです。
近頃、多くの来園者の方が写真を撮りにお見えになっています。

写真①.jpg

【サギソウの花】

 

写真②.jpg

【湿地園の木道】

 

写真③.jpg

【湿地園にある案内板】

 

日本では環境省のレッドリストの準絶滅危惧(NT)の指定を受けていますが、愛知県では絶滅危惧Ⅱ類(VU)になっています。
愛知県では現在のところまだところどころで観察できますが、園芸目的の採取や丘陵地の開発により、過去に比べれば大きく減少しているとのことです。
自然遷移に伴う湿地の乾燥化などにより、絶滅した自生地もあると聞いています。

昨日(8月3日(木))に姫路市立手柄山(てがらやま)温室植物園の方が東山動植物園に視察に見えました。姫路市は、市のシンボル姫路城「別名:白鷺城」に相応しい花として、昭和14年8月に姫路の市花として制定されました。
手柄山温室植物園では、市花「さぎ草」を専用温室で栽培・展示しているとのことです。丁度この時期にお見えになるとは・・・

東山の湿地園では、サギソウの花に留まるハッチョウトンボの姿も見受けられますので、是非、サギソウとハッチョウトンボの2大スターを写真に納められてはどうでしょうか?

写真④.JPG

【ハッチョウトンボ】

 

小さな生き物たちが集う湿地園、次世代へこの豊かな自然環境を守っていくことが、植物園職員の使命だと思っています。

写真⑤.jpg

【植物園の湿地園】

 

暑い夏でしか見られない植物や昆虫がお迎えしますので、暑さ対策をしっかりして皆さまご来園ください。心よりお待ちしております。

植物園緑地造園係 石川 和之

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