ユーカリの栽培
ユーカリの栽培における苗づくりは、タネをまく方法でおこなっています。タネには購入したものと東山動植物園でも採取したものがあります。
そこには問題点もあり、オーストラリアでの山火事やコロナウイルスのパンデミックによりタネの購入が困難になることがあります。
そこで、タネをまく以外の方法によるユーカリの栽培方法について調査をはじめています。
挿し木法によるもので、植わっているユーカリの枝を切取り培養土に挿すことで苗がつくれます。
もう一つは、接ぎ木法です、育ちの良い苗木の上に増やしたい品種の枝を密着、くっつける方法です。
いずれの方法も困難ではありますが、少しずつ成果が出ており、新鮮なユーカリをコアラに届けられるよう、我々の重要な任務としておこなっています。
今年は、コアラについて飼育園館で話し合う「コアラ会議」が埼玉県であります。そこでも、ユーカリの担当者としての調査、取り組みを紹介したいと思います。
動物園飼育第一係 平林 和也