Now Loading...

Now Loading...

サイト内検索

文字サイズ

オフィシャルブログ

ツシマヤマネコの仔 2023

2023年05月06日(土)

令和5年4月23日、ツシマヤマネコのレイラが帝王切開により1頭の仔を出産しました。
父親は勇希で、令和3年4月30日に産まれた「さご・さすな」に続く、勇希・レイラペアにとって2産目・第3仔になります。

写真1 04.24.jpg

今回の繁殖成功も当園職員の他、環境省、(公社)日本動物園水族館協会(JAZA)、岐阜大学動物繁殖学研究室等の協力機関の皆様のお力添えと、当園でのツシマヤマネコの飼育・繁殖を応援してくださる動物スポンサーの住友大阪セメント株式会社様、株式会社ヤマナカ様、そして皆様のおかげです。ありがとうございます。

前回の仔たちを人工哺育により育てたこともあり、今回は母親のレイラによる自然哺育を願っていたのですが、願い届かず人工哺育で育てることとなりました。
赤ちゃんに初乳を摂取させるためにレイラを保定した状態で授乳させるのですが、保定に対して力んで抵抗していたレイラが、赤ちゃんが吸い付いた途端に力を抜いて授乳を受け入れる姿勢をみるに、自然分娩さえできれば上手に育ててくれると思うのですが...。
なかなか思うようにならないものです。

1頭で産まれてきたこともあり、101gと出生時点で大きく、そのせいか人工哺育は至って順調で、よく飲み、よく出し、日に日に大きくなっています。トラブルがなさすぎて怖いぐらいです。

さて、今回の仔の愛称ですが、性別はメスでしたので対馬の人にも相談しつつ、兄弟の「さご・さすな」に続き「したる」としました。ツシマヤマネコの生息地である対馬の志多留地区が由来です。
志多留地区は縄文時代から人が生活していた地域で、弥生時代初期から稲作がおこなわれていたそうです。里山を生活の場の一部とするツシマヤマネコも多く生息している地域です。

写真2 04.29.jpg

「したる(メス)」をかわいがってもらい、「対馬の志多留」を知ってもらう、ひいてはツシマヤマネコの現状や対馬について興味を抱いていただければ幸いです。

動物園飼育第一係 加藤 俊紀

ブログ一覧へ戻る

最新の記事

カテゴリーリスト

top