自然動物館のイモリたち
2023年01月25日(水)
イモリとは、細長い体としっぽ、4本の肢をもつ両生類です。
サンショウウオとよく似ていますが、サンショウウオの皮膚はイモリよりもツルツルしていて、イモリはザラっとした皮膚をもっています。また、繁殖の際、サンショウウオの仲間は体外受精を行うのに対し、イモリの仲間は体内受精を行うという違いもあります。
自然動物館で現在展示しているイモリの仲間のうち、イチオシの5種類を紹介したいと思います!
まず「アカハライモリ」。私たちにとって最も身近なイモリです。野外で見つけたことのある方もいるのではないでしょうか?
次に「シリケンイモリ」。日本固有種ですが、沖縄と奄美諸島のみに生息します。自然動物館のシリケンイモリは、アカハライモリよりも活発な印象があり、食欲も旺盛で餌をたくさん食べます!
「コイチョウハナダイモリ」は、中国に生息しています。頬がオレンジ色で、よく見ると赤ちゃんみたいな顔をしているところがおすすめポイントです。
「マダライモリ」は、フランス、スペイン、ポルトガルに生息するイモリで、見ての通り、緑色と黒色のまだら模様と、背中のオレンジ色のラインがとっても美しいです!植栽の陰から顔を出した姿を見ると、まるで緑色の宝石を見つけたような心地がしませんか?
最後に紹介するのは「ミナミイボイモリ」です。このイモリの魅力は、なんといっても人懐っこさ!私たち人間の方を見ていることも多いですし、餌の時間は目を輝かせて、「早くちょうだい!」と言わんばかりにこちらに近づいてきます。
ここまで5種類のイモリを紹介してきましたが、私がイモリたちと接していて一番ほっこりする瞬間は、目が合った(ような気がする)ときです。
イモリたちは植栽や石の陰に隠れていることも多いですが、まんまるな目でこちらを見つめているときもあります。(イモリは視力があまりよくないため、おそらく、私たちのことが鮮明に見えているわけではないですが。)また、顔がなんとなく笑っているように見えるため、イモリたちを見ていると、とても和やかな気持ちになります。
ぜひ自然動物館のイモリに会いに来てくださいね。愛らしいイモリたちに癒されること間違いなしです!
動物園飼育第二係 川島 ひかり