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サバンナの思い出(6)

2022年12月07日(水)

2004年に訪れたケニア共和国の思い出をまとめたアフリカ紀行の第6回です。今回は「マサイマラ国立保護区(その2)」で、マラ川での「川渡り」が舞台です。

「川渡り」 とは、ヌーやシマウマが、サバンナに生える草の新芽を求めて大きな川を集団で渡ることを指す言葉です。マサイマラ国立保護区(ケニア)は、地形から、対岸のセレンゲティ国立公園(タンザニア)よりマラ川を渡るスポットとなっており、国を越えての川渡りが見られます。野生動物に国境はありませんね。ただし川渡りを見るには、少々忍耐が必要です。数時間待つことは普通で、何日ねばっても見られないこともあります。 とにかく息をひそめ、川岸の向こうから訪れるチャンスを、運にまかせて気長に待つしかありません。 私たちは早朝7時から、マラ川の川渡りがよく見られるというポイントへ出発しました。

サファリカーで到着すると、マラ川を挟んだ対岸には、何百頭いや何千頭のヌーとシマウマの大群が黒い塊になって草原に広がっています。川渡りは突然に始まります。この時は、すでにシマウマもヌーも交代で川岸に近づいていました。 見ると水面にはワニの背中も見えます。 シマウマは「ワンワン!」 と犬のような鳴き声を出して警戒しています。我々の期待とは裏腹に水面に近寄っては、また陸地に戻るという行動をひたすら繰り返します。すでに観察を始めて5時間が経過していました。念願の川渡りもあと少しで見られるかもしれません。 しかし私たちも疲労の色が濃くなり、結局あきらめる事になりました。何百万年も続いてきた、この自然の営みを数時間の滞在で見られると思うことが不自然なのかもしれませんね。次回はキリンの群れ、 チーター親子に遭遇したお話です。

シマウマとヌーの群れ.JPG

シマウマとヌーの群れ

川岸に近づくシマウマ.JPG

川岸に近づくシマウマ

だんだんとシマウマの数が増えてきました.JPG

だんだんとシマウマの数が増えてきました

いよいよ川渡りかと期待しましたが結局....JPGいよいよ川渡かと期待しましたが結局...

さて11月20日に第25回人気動物ベストテンの結果が発表されました。第1位はレッサーパンダでした。前回第1位のコアラは2位、3位には9年ぶりの赤ちゃん誕生で話題になったゾウという順位でした。季節は師走を迎え、冬支度のシーズンとなりました。レッサーパンダと言えば、冬に活動的な動物として知られます。そのほか、ユキヒョウ、オウサマペンギン、ニホンザル、シンリンオオカミなども同様ですね。この機会に、ぜひご来園いただき、寒さを吹き飛ばすような元気をもらって下さい。

★動物ベストテンの結果はコチラ

動物園長 黒邉 雅実

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