ブラシがあるよ
2022年05月30日(月)
アメリカ産植物見本園の階段を上にあがりフォークダンス広場へ。
広場の奥を眺めると赤、ピンクおよび白色の「ブラシ!?」を見ることができます。
【フォークダンス広場の奥】
近寄るとこんな感じです。
この植物は、「ブラシノキ」と呼ばれ、別名、カリステモン、ハナマキ(花槙)、キンポウジュ(金宝樹)と呼ばれています。
ブラシノキ(学名:Callistemon specious)は、フトモモ科ブラシノキ属の常緑小高木です。
英語では、「ボトルブラッシュ」と呼ばれ、属名のCallistemonはギリシャ語で「美しい雄しべ」です。
ブラシノキは、オーストラリア原産の植物で、日本には明治時代中期に輸入されました。
フォークダンス広場にあるカリステモン'キングス・パーク・スペシャル'は、名古屋・シドニー姉妹都市提携35周年を記念し、シドニー市より贈られたものです。
ブラシノキの花期は、5月から6月まで、品種により秋にも咲くものもあります。
花弁は緑で小さく目立ちませんが、赤、ピンクおよび白の長い花糸が目立ちます。
穂状花序をなし、花序全体が「ブラシ」のように見えます。
花序の先から枝が伸びるという珍しい特徴を持った植物です。
【ピンクの花糸】
【白の花糸】
また、植物園にあるシロバナブラシノキは、白花で常緑低木です。花は密な穂状に集まり、花弁はなく、多数のクリーム色で長い「雄しべ」がよく目立ち、花穂がブラシ状になります。
【シロバナブラシノキの樹名板】
皆さまに、ぜひ植物園に足を運んでいただき、独特の風情をもつ'オージープランツ'をご観賞していただきたいと思います。
皆さまのご来園を心よりお待ちしております。
ちなみにバラ園展望台に登ってすぐのところがフォークダンス広場です。
ここから見る展望は気持ちがいいです。
○お知らせ○
植物園では見ごろの植物の情報を花マップで提供しています。
ご来園の際はぜひご利用ください。
植物園緑地造園係 石川 和之