ユーカリの改植作業
東山動植物園ではコアラの餌としてユーカリを栽培しています。ユーカリ栽培に関しての作業をご紹介します。
今年の1月頃から3月までに古くなったユーカリを抜いて、新しいユーカリを植栽する改植作業を行いました。
はじめに約300株の古いユーカリを伐根します。その後に新しい土を搬入して、攪拌(かくはん)、整地を行った後に新苗を植栽します。
平和公園には約1万本植栽されており、そのうち300本を毎年改植作業として植え替えています。面積も広く大変な作業ですが、ユーカリの安定供給のための大事な仕事です。
この圃場(ほじょう)では手前に砕石をいれて排水を作り、水はけを考慮した土壌づくりを行いました。圃場ごとに条件が違うのでユーカリ栽培に適した土壌を作るのが難しいところです。
3月下旬に完成したばかりでまだ苗も20㎝ほどの大きさですが、3年後には2m以上に伸び、餌として利用できるほど成長します。
餌の安定供給のため、ユーカリの世代交代を行う改植作業の紹介でした。
飼育第一係 氏家雅人