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オフィシャルブログ

アンコありがとう

2022年02月11日(金)

2月2日にヤブイヌのアンコ(メス)が亡くなりました。死因は腸炎でした。まだ7歳でしたのでもう少し元気でいて欲しかったです。現地に設置いたしました献花台に、多くの来園者の皆様からお花やメッセージが届けられているのを拝見し心より感謝をいたします。

アブイヌ(アンコ)の献花台.jpg

【現地に設置したヤブイヌ「アンコ」の献花台】

ヤブイヌは南米に分布する原始的なイヌの仲間ですが、暗褐色の体毛をしている姿からタヌキのようにも見えます。小型な耳とつるっとした首回り、胴長で短めの足と尾は、その名のとおり「草や木の生い茂った深い藪(やぶ)」を移動するのに最適な体格をしています。その愛らしい顔と野性味あふれる姿に魅了された方は多かったのではないでしょうか。

ヤブイヌは1839年に洞窟で化石化した骨が発見された後に、生きている姿が確認されました。野生では姿を見ることさえ難しいようです。国内の動物園では東山が初めて飼育展示をし、初の繁殖にも成功しました。当時は余り知られていなかったメスが逆立ちしてマーキングすることや後ろ走りする行動は当時の飼育担当が確認して広く世間に知られるようになりました。

在りし日のアンコ.JPG

【在りし日の「アンコ」】

アンコと言えば仲の良かった姉妹のキナコと一緒に自分の身体よりも大きなブイで遊んだり協力して運んだりする様子も話題になりました。きっと天国で「キナコ」との再会をしていると思います。今後もヤブイヌの飼育展示を継続したいと考えていますが、展示はしばらく休止となりますので、ご理解をお願いします。

動画リンク「アンコとキナコ」

動物園長 黒邉 雅実

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