動物は隠れるものです
解説員による動物レクチャーツアーが去年2021年11月から開始して3か月ほどが経過しました。その間に参加者の方へアンケートを実施した期間もありましたが、協力してくださった皆様にはこの場で御礼申し上げます。
自分が担当する「名古屋市版レッドリスト:両生類編」及び「名古屋市版レッドリスト:魚類編」では、両生類または魚類の展示コーナーを巡る内容となっておりますが、倒木・石・植物などの後方や隙間、奥の見えにくいところに動物たちが隠れて姿が見えないこともあります。それらの生き物は、本来は夜行性であるため開園時間である昼間はどこかに潜んでいる習性があったり、敵(人)の気配を感じると身を守るための本能からそのような場所に逃げたり、睡眠・休息中である場合に隠れていたりします。種類によっては、体の色や形が周りの風景に溶け込む「擬態」の役割を果たしていて見つけにくい場合もあります。
また、両生類や魚類だけでなく、園内の動物がどこかに隠れていた場合も以上のような理由が当てはまる場合があります(もちろん、それら以外の理由も考えられます)。
このように、動物が観覧通路側からは見えにくい場合もございますが、それも動物たちの生態の1つであるということを動物園で感じていただけたら幸いです。
また、解説員による動物レクチャーツアーでは、動物が隠れていても写真等を使って詳しく解説しております。まだ参加されたことのない方は、ぜひご参加ください。
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動物園 環境教育解説員 岡本大季