振り返ればずんがいる
2021年12月22日(水)
ばばんっ!YAH!YAH!YAH!
さて、2021年も年の瀬ですね。
動植物園でも本当に色々なことがありました。
そこで、記憶を振り返りつつ東山的流行語大賞を発表しようと思います。(※個人の感想です)
時間の都合上、トップ5の紹介とさせていただきます。
本当は100位まであるんですけどね・・・(いいすぎ)
では早速。
第5位は・・・「事前予約制」!!
今年はこの言葉に振り回された1年でした。
お客様の多くなる春と秋の土日祝を中心に、インターネットによる事前予約をお願いしました。
来園者数を抑えて園内の密を避けるためとはいえ、皆様にはご面倒をおかけしたと思います。
ご理解とご協力、ありがとうございました。
現在は予約制ではなく、当面の間は導入の予定はございません。
ただ、今後のコロナの状況によってはまた事前予約制をとる可能性はございますので、そのときはご協力をお願いします。
うう・・・
コロナのばかー!!!!!
さて、こういうちょっとシリアスなものがランクインするあたり、本家っぽいですよね。
次からはぐぐっと動植物園っぽい話題になっていきますよ。
というわけで、第4位は・・・「ツシマヤマネコ」!!
体の斑点模様や額の縞、太くて長い尻尾が特徴のヤマネコです。
日本ゾーンの少し奥まった場所で飼育展示をしていることもあり、コアラやアジアゾウに比べるとまだまだ知名度の高くない種なのですが・・・
今年の4月、そのツシマヤマネコに2頭の赤ちゃんが誕生したのです!ぱちぱち。
当園では初めての繁殖成功となり、オスが「さご」、メスが「さすな」と名付けられました。
かわええ・・・天使かな?
さらに、9月には「ひい」と「アカツキ」が来園し、総勢4頭、今年生まれたツシマヤマネコが一堂に会することになりました。
将来の繁殖を見据えて、小さいうちに他の子との同居を経験させることが目的のプロジェクト、幼稚園や保育園のようなものでしょうか。
社会性というか、他者との関係を築くコミュニケーション能力が重要というのは、ヒトもネコも変わらないのかもしれません。
現在は同居を終え、「ひい」「アカツキ」「さすな」の3頭は他園へ転出していきました。
それぞれのこれからのネコ生に、幸多きことをお祈りしています。
そんなこんなで「ツシマヤマネコ」の話題で沸いた東山でした。
これを機会に是非、名前を覚えてくださいね。
続いて第3位は・・・「温室前館」!!
ここできました、植物園の話題。
うちは東山動"植"物園ですからね。ここ、テストにでるよ!
今年の4月、実に8年ぶりに植物園の温室前館がリニューアルオープンしました。
この温室前館は現存する日本最古の公共温室であり、国の重要文化財にも指定されているスゴイ建物なんですよ。
そのため、保存修理工事にもとても時間がかかりました・・・
そんな工事中、中の植物はどこにあったか気になりませんか?
実はお引越しをして、保管温室(バックヤードで非公開)で過ごしていたんです。
こんな風に担がれてお引越し!
このジャングル感満載なのが保管温室です。
本邦初公開・・・
ではありません。ごめんなさい。ちょっと盛りました。
温室前館リニューアル後、保管温室から戻ってきた植物の中には、なんと開園当初(80年以上前)から育成しているものもあるんですよ。
中央のシンノウヤシなどがそうです。
開園当初からある植物の植物銘板には温室のイラストがついているので、次回温室に行く際には探してみて下さい。
歴史深い植物を眺めて悠久の時を感じるのも一興ですよ。
ちなみに植物にそれほど興味がないイケズなアナタに朗報です。
ご覧のとおり、この温室前館はとにかく"映える"んです。
昼間も美しいのですが、実は夜もオススメ。
エモすぎる・・・と各所で話題となりました。
まさに東洋一の水晶宮やで。
開園当初に復原されたきらびやかな姿、是非見に来てくださいね。
ランキングも佳境、第2位は・・・「マシマシ」!!
このワード、すぐにピンときたアナタは東山通です。
公式ブログを定期購読されている方は嫌というほど見たフレーズ。
マシマシマシマシマシマシ・・・
知らない方に説明すると、チンパンジー担当飼育員のシリーズブログの名前なのです。
飼育員ならではの視点で撮られた動画をメインに、チンパンジーについてのアレやコレを綴ったブログ。
内容も濃いのですが、圧巻なのはその回数。
まもなく100回目を迎えます。
初回が今年の5月ということを考えると・・・やべぇ・・・
正直、動画編集スタッフも悲鳴をあげております。
あ、もちろん、嬉しい方のね(震え声)
チンパンジーへのあふれる愛情がすごい。
お転婆な双子の姉妹「カラン」「コエ」に、今年4月には誕生した「よつば」が加わり、ますます賑やかになったチンパンジー一家(と担当飼育員)から目が離せません!
受賞、おめでとうございます!
そして、お待たせしました。
いよいよ流行語大賞の発表です。
映えある第1位、グランプリは・・・
どるるるるるるる・・・
「レッサーパンダ」!!!!!
なんだってー!!!
・・・って、まぁ、分かってましたよね。
冒頭のずんは流行りの"におわせ"だったのです。
うまくいったかな?(いってない)
今年はとにかくレッサーパンダの年でした。
3月にレッサーパンダ舎がオープンして以来、マジでずっと人気です。
春も!
夏も!
秋も!
何回ポスターに起用されるんだ・・・レッサーパンダがゲシュタルト崩壊。
あれ?レッサーパンダ?アライグマ?タヌキ?
あ、似てるかと思ったけど、並べてみると全然違うわ。
タヌキが一番かわい・・・おや、誰か来たようだ
レッサーパンダさん、関連グッズの人気もガチなんです。
まずは"ふわふわレッサーパンダ"
ショップでこのぬいぐるみを買って抱きかかえながら園内を闊歩するヤングが急増。
アパレル界でいうトレンドですね。
こんな現象見たことなかったので驚きました。
そして"レッサーパンダのしっぽドッグ"
レッサーパンダのしましましっぽを模したアメリカンドッグなのですが・・・
このとおり、宣材イメージイラストかと思ったレッサーパンダがそのままお皿についているという斬新な商品。
SNSで話題となり、メディアにも紹介されました。
あ・・・あざと可愛い。
「しっぽが重いよ・・・」声に出して言いたい日本語ですね。
そんなこんなで様々な分野で旋風を巻き起こしたもふもふ「レッサーパンダ」が今年の東山的流行語大賞です!(※個人の感想です)
グランプリ受賞者、前へ!
まるこ
令
れいか
そして、待たせたね、ずん
おめでとう。来年以降もよろしくね。
以上で、東山的流行語大賞の発表を終わります。(※個人の感想です)
この一年の話題や出来事をざっくりとお伝えできたと思います。
来年はどんな年になるのかな~・・・・・・・・・
と、締めくくるにはまだ早い!
年末年始、まだまだ話題があります。
まもなく訪れる12月25日(土)「クリスマス」にはトナカイやクリスマスリースのお話をお届け。
クリスマスが過ぎれば今度は迎春準備!
現在急ピッチで門松を設置してます。
12月23日(木)には完成予定なので、ご来園の際はこの大迫力の門松とも記念撮影をしてみてくださいね。
年が明けて、1月2日(日)3日(月)「お正月」にはツシマヤマネコ、スマトラトラ、武家屋敷門、温室前館のお話をご用意しております。
あっという間に寅年がやってくる・・・年末年始のこのスピード感よ。
そして・・・お待たせしました。お待たせしすぎたかも。
恒例となりつつあるナゾトキラリーの新シリーズ。
冬季期間限定で開催しております。
その名も「東山探偵団~レッサーパンダと冬の花~」。爆誕です。
"東山探偵団に入ってレッサーパンダの思い出の花を探す"という物語。
謎解きのワクワクを味わいながら動植物園をまわれます。
ん?ええ。全力で今年の流行語グランプリ「レッサーパンダ」さんに乗っかりましたとも。なにか?(威圧)
難易度はかなりマイルドな仕上がり。
小さなお子様も大人の方と一緒に挑戦すれば問題なく答えにたどり着けると思います。
昨年末のネズ少年とモー男爵がムズすぎと話題だったので反省・・・ムズいのはメダカクエストに任せよう(小声)
ナゾが解けた方には参加賞も用意しております。
入園門のチラシをゲットすればどなたでも参加できますので、ご来園の際は是非レッサーパンダと冒険に出かけてみてください。
開催期間は2022年1月30日(日)までです。参加はお早めに。
開園日については年末は12月28日(火)まで開園、年始は1月2日(日)から開園となります。
これからますます冷え込みが激しくなりそうなので、暖かい格好でお越しくださいね。
それでは少し早いですが、良いお年を!
うっす。
管理課業務係 石川 恭之