神無月(星が丘門花便りNo.134)
2021年10月28日(木)
あっという間に10月です。
10月は神無月。由来は、神々が出雲大社に集まることから、各地の神が留守になる月...とのこと。別称に、吉月(きつげつ)、鎮祭月(ちんさいげつ)、時雨月(しぐれつき)、初霜月(はつしもづき)があるそうです。風情がありますね。
こんにちは。星が丘門公園愛護会です。毎月第1水曜・第3水曜の10時半から約1時間、東山植物園の星が丘門周辺で花ボランティアをしています。
133号ではジニアの植え替えをお伝えしました。あれから1か月。ジニアはどうなったかしらとワクワクしながら、東山線星が丘駅に到着。
前回同様に、星が丘テラスEAST2階を抜けて歩く途中、この季節ならではの演出がありました。
EASTサイド無印良品のお店の近くにハロウィーンのオブジェ。
カボチャのお化けがチャーミング! そしてお化けの隣の自転車の籠には、薄紫のかわいい花が!
「自転車に花」のアイディアが素敵だな...と、足取りが軽くなりました。
自動車学校沿いの歩道に設置してあるプランター(小)は、7苗とは思えないほど充実しています。こんもり...とは、こういう状態をいうのでしょう。
プランター(大)も、美しく成長したジニアを懐に、誇らしげです。
メンバーが揃い、今回も星が丘テラスのSさんが参加してくださって最初の会話は、「水やり、どうします?」 なぜなら、前日に雨が少し降ったから。「週間予報だと週末に降るみたいですけど、こんなにかわいく咲いてるから水分補給してあげましょう」「了解」という具合に話は進んで、AさんとSさん、Mさんが水やり開始。
空は晴れて花ボラ日和と思えましたが、風が強くて、Aさんの帽子は何度も吹っ飛びそうになりました。いつのまにか、日なたがありがたい季節になったねぇ...としみじみ。
さて、プランター(中)の近くに誰の足? 夜間の照明用ポールに蔓が巻き付いており、それを除去しようと頑張るWさん、Iさんを見守るOさんの足でした。
黙々と草取りをするSさんとY子さん、花殻を摘む男性のMさん、箒と塵取りがトレードマークのTさん。厳しい冬の訪れを前に、穏やかで幸せな季節を感じました。
夏にはどこにいたのか、涼しくなってよく見かけるのがムクドリやヒヨドリ。くちばしの先が黄色いのがムクドリで、頭が薄灰色で髪型で例えるならリーゼントっぽいのがヒヨドリです。どちらも晩秋の季語ですって。そのヒヨドリの、けたたましさを詠んだ句がこちら。
人のする絶叫なるを鵯(ひよ)もせる 相生垣瓜人(あいおいがき かじん)
木に残されて完熟した柿や木の実に鳥たちは大喜び。恵みの秋を共に享受したいものですね。
令和3年10月25日 星が丘門公園愛護会会長 濱田淳子
(担当:植物園緑地造園係 丹羽幸恵)