コアラ命名式とオフィシャル広報パートナー
2021年07月22日(木)
本日、2頭の赤ちゃんコアラの命名式を行いました。
【ホリーの仔『いぶき』】
夏休みに入った直後の開催ということもあり、お子さんの姿もたくさん見られました。また投票数も前回の命名式(きらら)を上回る12400もの参加をいただきました。コロナ禍のなか、本当にありがとうございました。
今回、愛称が決まった「いぶき」のお母さんホリー、「つくし」の祖母にあたるティリーはそれぞれ2014年と2016年にオーストラリアのタロンガ動物園から来園しました。タロンガ動物園と当園は姉妹動物園でいろいろと交流を深めていますが、2019~2020年にオーストラリアで発生した大規模森林火災では、皆様に募金をお願いし、集まった支援金は生息地保全のためにタロンガ動物園に寄付させていただきました。今は火災が収まりましたが、最近の情報では死傷するなど影響を受けたコアラは6万頭に及びタロンガ動物園のあるニューサウスウェールズ州の一部地域では生息域の81%が消失したと言われています。そのため、オーストラリア政府はコアラを現在の絶滅危惧ランク(VU)から一段階引き上げること検討しているということです。
こうした状況のなかで、かねてより特にコアラ関連で支援をいただいているブラザー工業(株)に本年6月から東山動植物園のオフィシャル広報パートナーとなっていただき、「種の保存」や「環境教育」などの普及啓発にご支援をいただくことになりました。
コアラはもちろんのこと大切な地球の命を未来につなぐために今後も努力をして参りますので引き続きご理解とご協力をお願いします。
動物園長 黒邉 雅実