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植物園温室前館へズーボと仲間たちが遊びにきた!!

2021年06月25日(金)

温室前.JPG

植物園にズーボと仲間たちが遊びに来ました。

ズーボと仲間たちは、令和3年4月23日(金)にリニューアルオープンした「東山植物園温室前館」を楽しんでいました。

今日は新しくなった温室を紹介します。温室前館は、昭和12年の植物園開園と同時に建設された温室で、第二次世界大戦や伊勢湾台風の被害も乗り越えた、現在日本国内に残る最も古い公共温室です。開園当時はその美しさから「東洋一の水晶宮」と呼ばれていました。平成18年には国の重要文化財に指定されました。

しかし、年中多湿の環境で長い間使ってきた温室は、柱の鉄骨の錆や耐震性の不足が課題でした。また、何度も修繕を行う中で当初の部材が失われていました。
そこで、平成25年から令和2年までの7年をかけて、保存修理を行い昭和12年の開園当初の姿に可能な限り復原しました。

温室全館のなかで一番大きい「中央ヤシ室」です!!

中央ヤシ室.JPG背の高くなるヤシ類や熱帯地域の高木が植栽されています。ズーボの後ろの2本のヤシは「シンノウヤシ」です。右側が雌、左側が雄の木です。春には黄色いフサフサした花が咲きました。

この2本のヤシは昭和12年の開園当初からこの温室で育っている植物の一つです。昭和12年から残っている植物は13種類あります。それらの植物には樹名板に温室マークが表記されています。探してみてください。

次にこちら、「多肉植物室」です!

多肉植物室.JPGアフリカやマダガスカル等の多様な多肉植物が展示されています。

この部屋の一押しは、ズーボの前にある「キソウテンガイ」です。生涯でたった2枚の葉を真ん中から伸ばし続ける奇妙な植物です。温室には3株展示しています。

キソウテンガイ復活.jpgキソウテンガイつぼみ.JPG そのうち一株は移植のストレスか?葉が茶色になってしまいました、どうなることかと思いましたが、順応したようで中心から緑色の葉が伸びてきました。一安心です。
また2株はつぼみが出てきました。いつになったら花が咲くのか、ゆっくり観察しながら花が咲くのを楽しみに待っていようと思います。

「東山植物園温室前館」は、展示されている植物や、復原された建築物のほかにも、タイルや電灯などの部材などに魅力がたくさんありますので、ぜひお越しください。ズーボとその仲間たちと一緒にお待ちしています。


植物園 指導園芸係 眞田 由希

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