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オフィシャルブログ

定家蔓(テイカカズラ)。

2021年03月08日(月)

昨年採取した、定家蔓の種子が発芽しました。ようやく二葉が出てきたところです。
でもこの姿からは、大木に巻き付いてどんどん天へと上っていくあの姿は想像つきません。

定家蔓のようなつる植物(アケビ、ヒルガオ、アサガオ、ゴーヤ、ヘチマなど)の特徴は、総じて最初に伸びる茎が他の植物に比べて細いことです。茎が細ければ茎を太くするためのエネルギーを早く茎を伸ばすためのエネルギーに回すことができます。
そしてつる植物は、周りにある物に巻き付いたり、吸い付いたりして上へ上へと生長することで、日当りのよい場所までより早く到達できます。

写真①.jpg

【定家蔓(テイカカズラ)の花:キョウチクトウ科】5月

写真②.jpg

【定家蔓(テイカカズラ)の種子:キョウチクトウ科】12月

写真③.jpg

【定家蔓(テイカカズラ)の発芽:キョウチクトウ科】3月

❖ところでつる植物は、どうやって巻き付くのでしょうか。

これはきわめて機械的で簡単です。アサガオを例にすると、その茎のどこかが何かに触れたと感じると、その触れている面の伸びを止め、反対側面の伸びを増します。そうするとバイメタルの原理と同じで、つるは曲がります。曲がると別の部分でまた相手に触れます。そこでまた触れた面の伸びを止めて反対の面を伸ばすわけです。これを繰り返すことで触れている面のまわりを取り巻くような形になり、相手に巻き付くことができるわけです。
さらにテイカカズラやアケビの類は、まだ若くて上を目指すだけの体力がないうちは、地面を這いまわり、栄養の貯蓄に励んでいます。【植物のこころ(岩波新書):塚谷裕一著より引用】


❖植物園さんぽ。


写真④.jpg

【土佐水木(トサミズキ):マンサク科】

写真⑤.jpg

【三椏(ミツマタ):ジンチョウゲ科】

写真⑥.jpg

【'オカメ':バラ科】

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【'修善寺桜'(シュゼンジザクラ):バラ科】

写真⑧.jpg

【'椿寒桜'(ツバキカンザクラ):バラ科】

写真⑨.jpg

【'河津桜'(カワズザクラ):バラ科】

ちょうど今は、早春の桜が見ごろを迎えています。
そして「桜の回廊」では4月中旬頃まで、いろいろな種類の桜をお楽しみいただけます。

皆さまのご来園をお待ちしております。

緑地造園係長 太田 幹夫

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