冬のユーカリ
東山動植物園で飼育しているコアラは主に暖かい気候で育つユーカリを好んで食べます。そのユーカリは主に平和公園で栽培していますが、名古屋の冬の寒さにあたると新芽が枯れてしまいます。枯れた新芽は餌として使用できないため例年12月頃に出荷ができなくなります。
露地のユーカリが出荷できなくなってからは、ハウス内で育てたユーカリの出番です。芽かきや剪定、虫と闘いながら栽培し、真夏の暑いハウス内での作業を行い栽培してきたユーカリを出荷していきます。およそ4か月の間ハウスユーカリを出荷し続けます。
4か月の間ハウスユーカリだけでは賄いきれないので、温暖な気候の鹿児島、沖縄で栽培したユーカリと併用してコアラの冬の餌を供給しています。
飼育第一係 氏家 雅人