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葉牡丹(ハボタン)。

2020年12月27日(日)

葉牡丹(ハボタン)は花の少ない冬のこの時期、花壇に彩りを添えることで、目を楽しませてくれます。もちろん赤や白、赤紫の色がついている部分は花ではありません。その名の通り葉っぱです。

❖ここで疑問・葉牡丹は野菜なの?
葉牡丹のルーツは、ヨーロッパで野菜として食べられていたケールであり、キャベツの原種でもあります。それが江戸時代に日本にもたらされて鑑賞用に改良されました。そのため味についての選抜が行われていないため、苦みがあり食用には向きません。

❖葉牡丹の種類
葉牡丹は葉の形や育成された地方によって、四系に大別されています。

①東京丸葉:江戸葉牡丹とも呼ばれ江戸末期から明治にかけて東京の入谷など下町で栽培されました。
②名古屋ちりめん:明治の中頃にケールとかけ合わせて育成されたとみられます。葉がパセリのように縮れるのが特徴です。
③大阪丸葉葉牡丹:東京丸葉と名古屋ちりめんの交雑により戦後育成され、昭和30年代から売り出されました。葉は丸いが少しウェーブします。
④切れ葉系:国内の種苗メーカーが葉牡丹にケールを交雑して育苗した品種です。

【葉牡丹(ハボタン):アブラナ科】

写真①.jpg


【葉牡丹(ハボタン):アブラナ科】

写真②.jpg

【正門前 門松】

写真③.jpg


正門前に設置されている門松の根締めに、葉牡丹が植えられています。

2021年も皆さまのご来園をお待ちしております。


東山植物園 緑地造園係長 太田幹夫

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