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萩(ハギ)、河原撫子(カワラナデシコ)。

2020年07月03日(金)

❖萩(ハギ)、河原撫子(カワラナデシコ)と聞いて、思いつくのは秋の七種(ななくさ)ではないでしょうか。

でもちょっと待ってください。皆さん、何か気づきませんか。
春の七種はセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ。
秋の七種はハギ、オバナ、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、アサガオ(キキョウ)。

●どうです。わかりましたか。答えはハギ以外の植物は、すべて草本、つまり草なのです。

ハギも冬になると地上部は枯れてしまい、翌年根元から新芽が伸びて花を咲かせるため、草と言えなくもありません。でも植物分類上は木本、つまり樹木になります。

◆そこでもう一つ、『万葉集』(奈良時代の末期から平安時代の初期に編さんされた歌集)に収められている歌の中に、一番多く詠まれている植物は何だと思いますか。

●今の感覚だと桜・と思いがちですが、実は萩なんです。実に142首に詠まれています。そして2番目は梅の119首です。

◆そして、その萩(ハギ)ですが、まだ初夏なのに植物園で花が咲いていましたので紹介します。

【錦萩(ニシキハギ):マメ科】

写真①.jpg

◆秋の七種では、他にも河原撫子(カワラナデシコ)、女郎花(オミナエシ)が咲いています。

【河原撫子(カワラナデシコ):ナデシコ科】

写真②.jpg

【女郎花(オミナエシ):スイカズラ科】

写真③.jpg

❖植物園さんぽ。

【山百合(ヤマユリ):ユリ科】

写真④.jpg

【姫百合(ヒメユリ):ユリ科】

写真⑤.jpg

【杜若(カキツバタ)の実:アヤメ科】

写真⑥.jpg

【唐辛子(トウガラシ):ナス科】

写真⑦.jpg

❖「万葉の散歩道」
植物園の「万葉の散歩道」には、『万葉集』に詠まれている植物のうち100種類を歌碑や歌看板と一緒に展示しています。今の季節ですと紫陽花(アジサイ)、山百合(ヤマユリ)、姫百合(ヒメユリ)鶏頭(ケイトウ)、紅花(ベニバナ)などが咲いています。
雨の多い時期ですが、皆さまのご来園をお待ちしております。

植物園緑地造園係長 太田幹夫

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