樹皮(じゅひ)。
2020年06月26日(金)
樹皮とは。読んで字のごとし、幹のいちばん外側についている皮のことです。
『花と緑の事典:六耀社』には、じゅひ【樹皮】bark 樹木の幹の表面にあるコルク層と周辺が枯死した皮層組織の総称。と記載されています。
皆さんも植物を見たとき、花をみれば名前がわかるかも・・・と思ったことはありませんか。でも花が咲いている期間は短いため、ぜひ樹皮にも注目してみてください。
樹皮にはゴツゴツ、のっぺり、ツルツル、ガラ入りなど、それぞれ個性があります。
❖それでは早速、植物の樹皮を見ていきましょう。
【鹿子の木(カゴノキ):クスノキ科】
※樹皮が鹿の子(かのこ)模様になっています。
【夏椿(ナツツバキ):ツバキ科】
※こちらも鹿の子(かのこ)模様と言えなくもありません。
【犬四手(イヌシデ):カバノキ科】
【棈(アベマキ):ブナ科】
【ウォレミア ノビリス(ジュラシックツリー):ナンヨウスギ科】
【百日紅(サルスベリ):ミソハギ科】
【錦木(ニシキギ):ニシキギ科】
【山桜(ヤマザクラ)の若木:バラ科】
❖植物園さんぽ。
湿地園にはハッチョウトンボが来ています。(真ん中あたりの赤色のトンボ)
也有園では別のトンボを見つけました。
【蛍袋(ホタルブクロ):キキョウ科】
【夏椿(ナツツバキ):ツバキ科】
【衝羽根空木(ツクバネウツギ)の実:スイカズラ科】
【小小ん坊(シャシャンボ):ツツジ科】
❖植物はみんなオンリーワンです。
樹皮だけ見てもずいぶんと個性豊かですね。同じように葉っぱも形や手触り、色、模様などそれぞれに個性があります。皆さんも身近にある植物を見て、そんなところもよ~く観察してくださいね。
植物園緑地造園係長 太田幹夫