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キリとキリモドキ

2020年05月18日(月)

キリとキリモドキの花をご紹介いたします。
◆キリ
Paulownia tomentosa (Thunb.) Steud.  キリ科
 中国原産で、古くから日本の各地でも見られる植物です。
 東山動植物園ではお花畑休憩所の北側にあります。桐ダンスの材料としてなじみ深い植物ですが、薄紫色の筒状釣鐘形の花序をたくさんつけます。
 下から見上げて写真を撮ると5月の爽やかな空に映えます。

①キリ.JPG

 花を見てみると、5~6㎝ほどの筒状釣鐘形で、花冠の外側に柔らかい毛が密生しています。下部から花弁は繋がっていますが、先端部では5裂に分かれています。萼(がく)が茶色のモフモフで覆われ特徴的です。

②キリ 花写真アップ  (横).JPG③キリ 花写真アップ  (正面).JPG

◆キリモドキ(ジャカランダ・ミモシフォリア)

Jacaranda mimosifolia D.Don  ノウゼンカズラ科
 ボリビアからアルゼンチン北西部原産で、世界では並木のように植栽されている地域もあります。
 東山動植物園では中南米産植物温室にあります。
 花の色はキリよりも濃い印象で、淡い青藤色で美しく、こちらも初夏のさわやかさがぴったり。ひとつの花房に多くの花を付けるので見ごたえあります。

④キリモドキ(ジャカランダ・ミモシフォリア).JPG

 花を手にしてみると...キリに似ています。
 キリ同様に筒状の花は5㎝ほどで、やはり下部から花弁が繋り、先端部では5裂に分かれています。花弁の外側よりも内側には毛が沢山ありました。

⑤キリモドキ 花アップ (横).JPG⑥キリモドキ 花アップ(正面).JPG

 キリの花に似ていることからキリモドキの和名を持ちますが、ジャカランダの名前でご存知の方も多いと思います。
 'モドキ'と名前につくと「まがいもの」みたいな印象がありますが、いえいえ、どちらも美しい花です!

植物園緑地造園係  野村 幸央

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