「オガサワラグワ」の里親になりました!
2020年02月08日(土)
東山動植物園 植物園は、この度「オガサワラグワ里親計画」に参加し、「オガサワラグワ」という植物の里親になりました。
【初めまして!オガサワラグワです。】
さて、自己紹介を兼ねて、オガサワラグワちゃんにいろいろ聞いてみましょう。
「オガサワラグワってどんな植物なの?」
オガサワラグワちゃん(以下、オ)
「わたしたちは、小笠原諸島だけに生息するクワ科の植物です。昔は小笠原の森林の主要な樹木だったのだけれど、伐採などで急激に数が減ってしまって、今は絶滅危惧種に指定されています。
茨城県にある林木育種センター(国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所林木育種センター)では、『林木ジーンバンク事業』の一環として、組織培養などのクローン増殖技術を使ってわたしたちを守ろうとしてくれています。」
「オガサワラグワ里親計画って何?」
オ「日本植物園協会に加盟している各地の植物園などが、林木育種センターが増やしてくれたオガサワラグワの苗木を、里親として受入れて、保存・展示するというものです。いろいろなところで保存・展示されることで、たくさんの人にわたしたちのことを知ってもらえるし、1か所で何かあったときに全滅してしまうことを防げるのでリスク分散になります。」
種の保存や自然保護の啓発も、植物園の大切な使命の一つです。
当園では1月31日に、林木育種センターの方に来園いただいて受渡し式を行い、合計4個体の苗木を受け取りました。
【受け入れた他の苗たち。バックヤードで大切にします。】
苗木のうち1個体を温室後館、サンギャラリーの東側で展示しています。ぜひご覧になって、小笠原の植物や自然に思いをはせてみてください!
【会いに来てね!】
皆様のご来園をお待ちしております。
○お知らせ○
植物園では見ごろの植物の情報を花マップで提供しています。
ご来園の際はぜひご利用ください。
植物園指導園芸係 早瀬晴菜