水琴窟(すいきんくつ)。
2019年12月28日(土)
皆さんは水琴窟を御存じでしょうか。
水琴窟とは:造園用語辞典(東京農業大学造園学科編)には、手水鉢(ちょうずばち)または蹲踞(つくばい)の水落ちの箇所を掘って栗石(ぐりいし)・砂利を入れて吸い込みをつくるが、地中に小洞窟・伏瓶(ふせびん)を設け、その中に生ずる滴水音を反響させ再び地上に漏洩(ろうえい)させて音色を楽しむ洞水門(どうすいもん)の別称。と記されています。
なんとなく難しい解説が記されていますが、その仕掛けは簡単で、土中に瓶などを伏せて埋めておき、そこに水滴を落として、その反響音が地中から漏れてくるのを聞いて楽しむものです。
でも水琴窟。そうそうご近所で目にすることはありません。
❖実はその水琴窟が植物園の也有園(宗節庵)にあります。
【こちらがその水琴窟です。手前の玉砂利のところの地中に瓶が伏せてあります。】
【では実際にこちらの柄杓(ひしゃく)を使って水を落としてみます。】
【なんと地中からキ~ン・キ~ンと高い音が聞こえてきました。】
う~ん。写真では音をお伝えできないのが残念です。
例えて表現するならば、とても奥ゆかしい上品な音色です。
興味の沸いた方は、ぜひ宗節庵玄関先にある実物で体験してみてください。
皆さまのお越しをお待ちしています。
○お知らせ○
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植物園緑地造園係長 太田 幹夫