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アクアテラリウム続々更新中!

2019年08月16日(金)

自然動物館2Fの両生類イモリコーナーでは現在展示ユニットのレイアウトを変更中です。

写真①ニホンイモリ・・・.jpg

【アカハライモリ】

写真②シリケンイモリ・・・.jpg

 【シリケンイモリ】写真③コイチョウハナダイモリ・・・.jpg

【コイチョウハナダイモリ】

これらは以前のイモリたちのレイアウトです。「・・・ぱっとしない展示・・・」昨年の4月にここの担当となり最初に感じた印象です。そこでレイアウトのリニューアルにふみきりました。

写真④.JPG

まずは照明装置の変更です。これまでは蛍光灯を使用していましたが今は21世紀、令和元年です。平成元年にオープンした自然動物館でも初めてLED照明を導入してみました。これで電気の使用量を抑え蛍光管の交換作業からも解放されました。
次に植物の用意です。ワニたちの住まいであるプロムナードから様々な植物たちを採取して栽培を開始しました。
オオタニワタリやブロメリア等の着床性植物は流木やヘゴ材、溶岩石などに活着させて制作しています。

写真⑤.jpg

苔の仲間のウィローモスも流木に活着させてレイアウト用に制作しました。

写真⑥.JPG

植物の活着には時間がかかり使用できるようになるまで最短で4ヶ月近くかかりました(長っ!)。
そして今回の一番の目玉はこれです。

写真⑦.JPG

これは園芸用の素材で「焼玉土」と言います。土を高温で焼き固めたもので(つまり陶器と同じですね)これを大磯砂利にかわる床材として使用しました。

写真⑧.JPG

明るい色調でイモリの姿も細かいところまで観察できるようになりました。さらにこの焼玉土見た目だけではありません。焼玉土には目に見えない細かな孔があいていて水や空気をよく通します。この孔に水質の浄化に役立つバクテリアが住み着くことで水を長持ちさせてくれることも期待できます。

植物の成長にも動物の環境にもよい素材と言うわけです。

写真⑨アカハライモリ変更後.jpg

【アカハライモリ変更後】

写真⑩シリケンイモリ変更後.jpg

【シリケンイモリ変更後】

写真⑪コイチョウハナダイモリ変更後.jpg

【コイチョウハナダイモリ変更後】

レイアウトのデザインもイモリの生態(陸生種、水生種等)にあわせて変化を付けて見ました。
何もない状態から始めて植物の栽培、資材の調達など課題を一つずつ片付けて足かけ1年以上もかかってしまいましたが夏が終わるまでにはアシナシイモリを除くすべてのイモリたちのレイアウトの更新を目指しています。

写真⑫隠れているからさがしてみてね!.JPG【隠れているからさがしてみてね!】

動物園飼育第二係 小林隆志

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