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植物の色 白い竹のはなし

2019年07月27日(土)

写真① 竹林線のスホウチクの花.jpg

竹林線のスホウチク(シュチク)の花

昨年の猛暑の影響か、今年は園内でも、何種類かのタケ・ササ類の花が咲きました。写真のスホウチクは、十数年前に一度開花しているので、スホウチクに関して言えば、開花周期は60年も開いていないのかも知れません。
スホウチクはホウライチクの一品種で、ホウライチクの緑色の稈(タケの幹に当たる部分)の葉緑素が抜けた黄色と緑色の縦縞模様が鮮やかです。冬になると、稈が赤味を帯びてくるため、シュチクの別名を持っています。

写真② スホウチクの稈.jpg

スホウチクの稈

タケは、花が咲けば実も付きます。タケ・ササ類はイネ科の植物と近縁のため、お米に似た種子が稔ります。

写真③ スホウチクの種子.jpg

スホウチクの種子

前回スホウチクが開花した時、できた種子をまいてみたところ、葉緑素を全く持たない個体が多数発芽しました。緑色の葉を付けた個体や、一部、斑入りの葉を持つ個体が発生しましたが、元の形質のホウライチクに戻ってしまいました。白い葉の系統がうまく育てられれば、新しい植物園の名物になるかもと期待しましたが、多少なり葉緑素を持たないと、植物は生きていけないようですね。

写真④ 白いタケ(発芽したスホウチク).jpg

白いタケ(発芽したスホウチク)

植物園長 谷口茂弘

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