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ゾウ列車70周年記念シンポジウム開催のお知らせ

2019年06月08日(土)

  • 動物園その他

平成から令和へと時代が変わり、昭和は一気に遠い昔となった感があります。
そんな昔の東山動植物園に思いを馳せる際に外せないトピックのひとつがゾウ列車。
このゾウ列車が運行されて今年で70周年となります。

中川区奥田氏より寄贈(1949年撮影)一般使用可.jpg

78年前の太平洋戦争開戦時には、日本国内(本土)の6つの動物園に13頭のアジアゾウが飼育されていましたが、戦況の悪化による餌不足と内務省や軍からの猛獣処分命令により、各地のゾウは次々と死亡し、昭和21年末時点でゾウがいるのは、東山動物園だけとなっていました。
娯楽の乏しい当時の子供たちのゾウを見たいという願いと周囲の大人たちのそれに応えたいという思いが結実し、昭和24年に全国各地から名古屋市へ子供たちを送り届ける臨時列車が何本も運行されました。これらをゾウ列車と称しています。

6月18日に彦根市から1400人の子供たちを乗せてやって来た列車を皮切りに、秋までに東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、京都、石川、福井、三重などから5万人を超える子供たちがゾウ列車に乗って来園しました。
同年9月にインドから恩賜上野動物園へアジアゾウ1頭が贈られたことにより、ゾウ列車の運行は1年限りで終了しましたが、今でも多くの人々に語り継がれている出来事です。

東山動植物園では、このゾウ列車運行70周年を記念して、令和元年6月16日(日)にゾウ列車を題材としたシンポジウムを開催します。
シンポジウムでは、東山動物園長の講演に加え、歴史のある恩賜上野動物園長及び京都市動物園長からも各園におけるゾウ飼育について紹介して頂きます。さらに、戦後に公立動物園が果たした役割、また今後果たしていくべき役割について、3園の園長の参加によるパネルディスカッションも行います

シンポジウムの開催時間は午後1時30分から午後3時45分まで、開催場所は東山動植物園動物会館レクチャーホールとなっております。
定員は100名に限らせていただいておりますが、まだ25席ほど残席がございます(令和元年6月8日正午時点)ので、観覧ご希望の方はお電話(052-782-2111)でお申し込みください。

動物園主幹 今西鉄也

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