植物園で野鳥観察
2019年02月02日(土)
動物園でオウムやペンギンを眺めるのが好きな鳥好きのあなた、あるいは「鳥?スズメとハトとカラスしか知らないけど。」というそこのあなた、そんな皆様へご提案。植物園の新たな楽しみ方「バードウォッチング」はいかがでしょうか。
冬の植物園は、北国から越冬のために渡り鳥がやってくる上に、木々の葉が落ちて野鳥が見やすくなるので、バードウォッチングにぴったりなんです。
今回は、園内で見られる野鳥の一例をご紹介します。
素人写真ですがお付き合いください。
※年間を通して生息する鳥は「留鳥」、冬にのみ見られる鳥は「冬鳥」といいます。この用語を以下でも使っていきます。
【写真①メジロ】
メジロ
留鳥。冬場は群れでいることが多く、チィチィとにぎやかです。よくウグイスと間違えられますが、ウグイスはもっと地味な鳥です。
【写真②シジュウカラ】
シジュウカラ
留鳥。胸にネクタイのような黒いラインがあります。シジュウカラの仲間のヤマガラも園内でよく見られます。
【写真③コゲラ】
コゲラ
留鳥。小さなキツツキの仲間です。耳を澄ますと木の幹を叩く小さな音が聞こえるかもしれませんよ。
【写真④カワラヒワ】
カワラヒワ
留鳥。こちらも冬は群れで良く見られます。一見地味ですが、翼を広げると綺麗な黄色が現れてハッとさせられます。
【写真⑤シメ】
シメ
冬鳥。太いくちばしで固い種子や実を食べることができます。いかつい顔に似合わず鳴き声は小さく控えめ。ギャップ萌えですね。
野鳥が集まる木には美味しい木の実がたくさん生っていたり...。鳥の視点から植物を見てみるのも面白いと思います。
【写真⑥ハシブトガラス】
ハシブトガラス
留鳥。大きな声で鳴いています。よく見るカラスにはハシボソガラスとハシブトガラスの二種類がいるのをご存知ですか?名前のとおりのくちばしの太さだけでなく、他にもいくつか違いがあるんですよ。
【写真⑦ジョウビタキ】
ジョウビタキ
留鳥。写真はメス。オスは黒・グレー・白・橙の配色で鮮やかです。「ヒッヒッ、カッカッ」という火打石で火を焚く時の音のような鳴き声が「ヒタキ」の名前の由来といわれています。
【写真⑧シロハラ(園外で撮った参考写真です)】
シロハラ
冬鳥。落ち葉の積もった地面でガサガサ動き回っているのをよく見ます。飛び立つときにはピョロピョロピョロ!と大きな声で鳴きます。
【写真⑨カワセミ】
カワセミ
留鳥。言わずと知れた青い宝石。運が良ければ水辺で出会えます。 園内の池ではカモやサギの仲間も見られることがあります。
その場所に行けば見られる植物と違って、野鳥に出会えるかどうかはその日の鳥さんの気分次第。それでも自然の中でじっと耳を澄まし、目を凝らしていると穏やかな気持ちになれますし、運よく出会えた鳥たちの姿やしぐさ、声に心が癒されます。双眼鏡や高倍率のカメラがあるとより楽しめますが、植物観察がてら、お散歩がてら、お気軽に、ぜひ園内でバードウォッチングにチャレンジしてみてください!
皆様のご来園をお待ちしております。
○お知らせ○ 植物園では見ごろの植物の情報を花マップで提供しています。 ご来園の際はぜひご利用ください。
植物園指導園芸係 早瀬 晴菜