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平成30年度ツシマヤマネコの移動について

2018年12月03日(月)

ご存知の方も多いかと思いますが、今年は当園から№65メスが長崎県の九十九島動植物園森きららへ転出し、当園へは井の頭自然文化園より№39メス「もも」が、よこはま動物園ズーラシアより№45オス「エビゾウ」が転入します。

№65.jpg

№65メス

モモ.jpg

№39メス「もも」

エビゾウ.jpg

№45オス「エビゾウ」

№65は当園がツシマヤマネコの繁殖を手掛けるようになった年から今年までの3年の間に毎年妊娠・出産をしてくれたとても繁殖能力の高いメスでしたが、3回の出産で1度も仔を育てさせることができず毎年悔しい思いをしてきました。今回の移動で飼育環境を一新し、あらためて仔の育成成功を目指すこととなります。担当者としては力不足で№65には申し訳ないという気持ちが大きくありますが、来年の良い知らせを期待したいと思います。

№39「もも」は福岡市動物園で2度繁殖成功し、その繁殖能力の高さから井の頭自然文化園に移り人工授精技術の確立に協力してもらっていましたが、高齢化に伴いその任を降りることとなりました。しかし、まだ自然繁殖の可能性があることから、出産に至るまでは(苦笑)毎年うまく行っている当園で、その可能性を見極めることとなります。

№45「エビゾウ」は人工繁殖に協力してもらうため井の頭自然文化園で飼育された後、収容場所の関係で近所のズーラシアに預けられるなど複雑な移動が行われた個体ですが、そもそもズーラシアも収容場所に余裕が無いため、公開パドックに空きのある当園に今回来園します。エビゾウは当園では初めての野生生まれのツシマヤマネコとなりますが、結構ずうずうしい個体と聞いていますので他の個体と比べ、どの様な表情をみしてくれるか楽しみです。

繁殖を行う「もも」は非公開、「エビゾウ」は来園後順化をした後、公開となります。

なお、「もも」とペアになる予定のオスである当園の「ごくう」は、「もも」の状況次第で繁殖期に一時的に非公開となります。

今後ともツシマヤマネコをよろしくお願いします。

動物園飼育第一係  加藤 俊紀

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