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世界のメダカ館で繁殖したイタセンパラを木曽川へ!

2018年10月22日(月)

世界のメダカ館では、木曽川産の絶滅危惧種で国の天然記念物のイタセンパラという淡水魚を飼育展示しています。現地では、生息域が縮小傾向にあり危機的な状況となっていますが、世界のメダカ館では生息域外保全に取り組み、3年連続で繁殖に成功しています。

ところで、環境省や国土交通省を主体とする木曽川水系イタセンパラ保護協議会は、木曽川におけるイタセンパラの絶滅を回避するために、放流効果等の検証やより適切な放流の手法・実施体制など様々なことを議論し、10月上旬に当園を含めた東海地方の水族館と水産研究所で繁殖させたイタセンパラを木曽川へ試験放流しました。これは木曽川での初めての試みとなります。

木曽川水系イタセンパラ保護協議会が今後モニタリング調査と密猟対策を行い、試験放流後の評価を行うのですが、世界のメダカ館生まれのイタセンパラたちが故郷の木曽川で末永く暮らし、人々が普通に見ることができる淡水魚になることを飼育担当者としては夢見ています。

ぜひ世界のメダカ館で展示されているイタセンパラをご覧になり、木曽川で元気に泳ぐ姿を想像していただけたらうれしく思います。

①.jpg写真① 天然記念物イタセンパラ

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写真② 世界のメダカ館で繁殖した稚魚 4月27日撮影

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写真③ 放流させるイタセンパラ(写真提供:環境省中部地方環境事務所)

④.jpg
写真④ 放流作業の様子(写真提供:環境省中部地方環境事務所)

動物園飼育第二係  水野 展敏

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