スリランカのアヌラとコサラ
2018年01月24日(水)
スリランカと言えば、何が思いつくでしょうか。紅茶?アーユルヴェーダ?やたら長い名前の首都スリジャヤワルダナプラコッテ?
東山動植物園でいえば、アジアゾウのアヌラとコサラをはじめとした動物の故郷なのです。
先日、東山の職員がスリランカ国立デヒワラ動物園を訪問し、東山動物園長からデヒワラ動物園長にお手紙をお届けして、アヌラとコサラ、その子どもの“さくら”も元気に過ごしていることなどを報告させていただきました。
東山と同い年、80年の歴史を持つデヒワラ動物園。
緑豊かで、規模や動物の多様さはアジア屈指です。
実は、現在のデヒワラ動物園にもアヌラとコサラがいます。
どういうことかと言うと、スリランカから贈られたアヌラとコサラの動物交換として東山から贈られた夫婦のクロサイがおり、友好の証として、このクロサイ夫婦にも同じアヌラとコサラという名前をつけていただいたのです。そして、東山のアヌラとコサラと同じく、めでたく子どもも生まれました。
一心不乱に食事中でこっちを向いてもらえず・・・
動物園は、見て楽しむというだけでなく、種の保存に貢献する役割を負っています。
近年、条約による規制などで動物の入手が困難になる中、海外から血統を導入し繁殖を目指していくことはますます重要になっています。
東山動植物園は、海外の動物園との関係も築きながら、希少動植物の保護・育成に取り組んでいます。
管理課管理係長 阿津地 弘明