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イタセンパラの産卵期 まもなく終了

2017年10月31日(火)

世界のメダカ館では、天然記念物の日本産淡水魚イタセンパラを展示しています。

①イタセンパラ

また屋外のバックヤード水槽でも飼育しており、まさに10月が繁殖シーズンでした。イタセンパラはタナゴの仲間なので淡水二枚貝に産卵するという特殊な生態を持っています。

②産卵行動

そこで、イシガイという二枚貝も同時に飼育して、この貝に卵を産み込こんでもらいます。

③産卵直前♂♀

写真③はビデオ静止画ですが、2匹見られる魚のうち、奥側がメス、手前側がオスです。オスはヒレが黒く変色して発情しており、メスが産卵するのを静かに待っています。しばらくすると、メスは砂の中に隠れているイシガイにすばやく産卵管を突き刺して卵を産み込み、オスは精子をかけます。

④産卵瞬間

写真では、メスが少し前に動いたようにしか見えませんが、この間約1秒の速さで体から出ている産卵管を貝に挿入して卵を産み込むのです。
貝に産みつけられた卵はどうなっているかというと、死亡した貝の写真をご覧ください。

⑤貝に産み付けられた卵

貝の鰓の部分に産みこまれています。この状態で稚魚は孵化し、翌年の5月まで静かに貝の中で過ごすのです。昨年は150匹繁殖に成功しました。春までとても長いですが、春に稚魚たちが見られるようになったらまた報告します。

動物園飼育第二係  水野 展敏

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