フラミンゴの近況報告
東山動植物園のベニイロフラミンゴとチリーフラミンゴは現在、来園者のみなさまにはご覧いただけない仮獣舎で暮らしています。昨年、高病原性鳥インフルエンザの防疫措置として、古代池から引っ越してから7か月程が経ちました。
現在フラミンゴがいる仮獣舎は、元々は馬やヤギなどの草食獣用の獣舎で、フラミンゴのような水辺で生活する動物を飼育する獣舎ではありませんでした。限られた空間の中でフラミンゴにできるだけ快適な環境を提供できるよう、飼育員の先輩方からもアドバイスを頂きながら環境の改善を進めてきました。例えば、水場がなかったので運動場に水場を作り、フラミンゴが水浴びできるようにしました。その過程で作る位置や広さ等、改良を重ねました。
水場を作ってフラミンゴ達が水浴びをしている姿を最初に見た時は『よし!!』と思いました。また、最近では本来の物よりは小さいですが営巣もしました。
限られた場所なので営巣は難しいだろうと思っていましたが、そんな場所で営巣するフラミンゴの強さを感じましたし、今の環境はそんなに悪くないよと言ってくれているように思えて、元気づけられました。
皆さんに再びフラミンゴをお見せできるまで、いましばらくお待ちください。
動物園飼育第一係 谷 佳明