アクシスジカ舎緑化計画
2017年06月26日(月)
東山動植物園の総力を挙げた一大プロジェクト「アクシスジカ舎緑化計画」は着実に進行しています。
簡単に説明しますと、アクシスジカ舎を緑でいっぱいするために、動物園の80年の歴史において蓄積された知識と経験、そして莫大な予算(注1)がつぎ込まれています。
そして、現在アクシスジカ舎にひときわ目立つ緑がすくすくと育ってきています。アクシスジカの旺盛な食欲に負けずに育つその植物は「ヤマゴボウ」。
有毒植物(注2)。だそうです。
「キャーそんな危ない植物はやく撤去してください!」なんて声も聞こえてきそうですが、だいじょうぶです。彼らは食べたら毒なものには手は(口は?)出しません。
どうやって学習したかはわかりませんが、健全に育った野生動物は食べません。
いままで数々の緑を植えては、そのたびに彼らに食い尽くされても、「食欲を憎んでシカを憎まず」を合言葉に頑張ってきました。よーしこうなったらヤマゴボウの森にしてやるぞ!アクシスジカ舎ヤマゴボウ化計画に変更だ!
(編集者より)
注1:限られた予算の中で飼育員さんの努力により獣舎の緑化計画が進んでいます。
注2:アクシスジカ舎以外にも生えているところがあります。口に入れると刺激があるため、基本的に動物は食べません。
動物園飼育第一係 鈴木 哲哉